屋久島で育つ子どもの自然体験|「非日常」ではなく「日常」としての自然
Contents
自然体験を「非日常」から「日常」にするということ
都市部に暮らす家庭にとって、子どもの自然体験は「特別なイベント」になりがちです。週末にキャンプに行く、夏休みに自然教室に参加する、長期休暇に田舎の祖父母の家に行く。どれも素晴らしい体験ですが、あくまで非日常としての自然体験です。
屋久島で育つ子どもたちにとって、自然体験は日常そのものです。登園の道すがらシカに出会い、園庭のアコウの木に登り、森で苔に触れ、雨に濡れて帰ってくる。特別なプログラムを用意しなくても、生活の中に自然が溶け込んでいます。この「日常としての自然体験」が、子どもにどんな影響を与えるのかを考えてみたいと思います。

「毎日」だからこそ気づける変化
自然体験がイベントだと、子どもは「楽しかった」という感想で終わることが多いです。もちろんそれも大切ですが、自然の本当の面白さは「変化」にあります。昨日は蕾だった花が今日は咲いている。先週まで緑だった葉っぱが赤く色づいている。朝と夕方で森の光が違う。こうした微妙な変化に気づけるのは、毎日同じ自然を見ている子どもだけです。
あゆみの森こども園の子どもたちは、園庭の植物やの生き物の変化に敏感です。「先生、この木に花が咲いた!」「カエルがいなくなった、どこに行ったの?」「今日の雲、昨日と違う形してる」。こうした発見の積み重ねが、観察力と科学的な思考の基盤を育んでいます。
季節ごとの自然体験
春:新緑と生き物の目覚め
屋久島の春は本土より少し早く訪れます。3月には新緑が芽吹き始め、カエルの合唱が聞こえてきます。子どもたちはオタマジャクシの成長を毎日のように観察し、足が生え、尻尾がなくなっていく過程を目撃します。教科書で学ぶ「カエルの一生」を、リアルタイムで体験できるのです。
夏:水遊びと昆虫
屋久島の夏は暑いですが、川の水は冷たく澄んでいます。水遊びをしながら川底の石をひっくり返して生き物を探す。カブトムシやクワガタを見つけてと大興奮する。夏の屋久島は子どもにとって最高の遊び場です。
秋:紅葉と実りの季節
秋には山の上のほうから紅葉が始まり、落ち葉や木の実が子どもたちの遊び素材になります。どんぐりを集めて数を数えたり、落ち葉で冠を作ったり。あゆみの森こども園では食育の一環としてジャガイモの収穫も行い、自分で育てた作物を食べる喜びを体験します。
冬:静かな森と味噌づくり
屋久島の冬は本土の東京くらいの寒さです。山の上は雪が積もることもありますが、海辺は比較的温暖です。落葉した木々の間から見える景色は夏とはまったく違い、森が「休んでいる」ことを子どもたちは肌で感じます。冬の食育活動では味噌づくりにも取り組みます。大豆を潰し、麹と混ぜ、樽に仕込む。数ヶ月後に食べられる味噌を楽しみに待つ体験は、「時間をかけて何かが変わる」ことを学ぶ貴重な機会です。

日常の自然体験が育てる力
毎日の自然体験の中で育まれる力があります。ひとつは「待つ力」です。種を蒔いてもすぐには芽が出ない。オタマジャクシはすぐにはカエルにならない。味噌はすぐには食べられない。自然のリズムは人間の都合に合わせてくれないので、子どもは自然と「待つ」ことを覚えます。
もうひとつは「受け入れる力」です。雨が降れば外遊びは変更になる。虫に刺されることもある。台風が来れば園が休みになることもある。思い通りにならないことがある中で、それを受け入れてしなやかに対応する力が身についていきます。
こうした力は、将来の学びや仕事、人間関係のすべてにつながる土台となるものです。テストの点数には表れないけれど、一生を支える力。それが、日常の自然体験を通じて静かに育まれています。
屋久島での子育てに興味がある方へ
あゆみの森こども園では、園見学や入園相談を随時受け付けています。移住を検討中の方も大歓迎です。屋久島での自然体験を、お子さんの日常にしてみませんか。
お問い合わせはLINE公式アカウントからどうぞ。お友だち登録で園の最新情報もお届けします。



