屋久島の保育園の防災対策|台風・大雨への備えと日常の防災教育
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台風の島で保育園を運営するということ
屋久島は「月に35日雨が降る」と言われるほど雨の多い島です。台風シーズンには年に数回、直撃やそれに近いコースを通ることもあります。そんな環境で保育園を運営している以上、防災は理念ではなく日常そのものです。
あゆみの森こども園では、自然災害への備えを保育の一部として位置づけています。毎月の避難訓練に加え、台風接近時の対応フロー、大雨警報時の登降園判断、停電時の対策など、島の気候に合わせた独自の防災体制を整えています。

台風時の対応フロー
台風が接近する場合、以下の流れで判断・連絡を行います。
まず、前日の時点で台風の進路と強さを確認し、翌日の開園・休園を判断します。判断基準は暴風警報の発令状況だけでなく、園バスが安全に運行できるかどうか、保護者が安全に送り迎えできるかどうかも考慮します。
休園や登園時間の変更が決まったら、LINE公式アカウントで保護者に一斉連絡。電話連絡だと一人ひとりに時間がかかりますが、LINEなら迅速に全員に届きます。開園中に天候が急変した場合は、早めのお迎えをお願いする連絡を入れることもあります。
停電への備え
屋久島は台風のたびに停電が発生しやすい地域です。園では懐中電灯、ポータブル充電器、飲料水、非常食を常備しています。夏場の停電は暑さ対策も必要になるので、うちわや保冷剤のストックも欠かせません。

大雨と土砂災害への備え
屋久島は年間降水量が非常に多く、集中豪雨が起きることも珍しくありません。尾之間エリアは山に近い立地のため、土砂災害警戒区域の情報には常に目を配っています。
大雨洪水警報が出た場合の対応は台風時と同様ですが、河川の増水は予兆なく進むこともあるため、警報が出ていない段階でも雨の降り方を見て早めに判断するようにしています。「判断が遅れるよりは空振りのほうがいい」というのが、島の防災に関わる人の共通した考え方です。
日常の中の防災教育
月に一度の避難訓練に加えて、日常の保育の中でも防災につながる活動を取り入れています。
たとえば散歩のときに「この道が通れなくなったらどこを通る?」と問いかけてみる。雨の日に「川の水がいつもより多いね」と子どもたちと一緒に観察する。大げさな防災教育ではなく、自然のなかで暮らしているからこそ気づけることを、保育の中で共有しています。
森の活動で屋久島の自然の中に入っていく園だからこそ、自然の恵みとリスクの両面を子どもたちと一緒に感じることを大切にしています。雨の音を楽しむことと、雨が危険になる境界線を知ること。その両方が、この島の保育には含まれています。
保護者との連携が最大の防災
どれだけ園側が備えていても、保護者との連携なくして防災は成り立ちません。緊急連絡先の更新、引き渡し訓練への参加、LINEの登録。どれも地味なことですが、いざというときに子どもの安全を守る命綱になります。
毎年4月の入園時に防災に関する説明を行い、緊急連絡カードの提出をお願いしています。また、引き渡し訓練は年に1回以上実施し、保護者にも実際の流れを体験していただいています。
屋久島は自然の恩恵を受けて暮らす島です。その自然が時に厳しい顔を見せるからこそ、備えを怠らないことが、この島で子どもを育てるうえでの大前提です。園と保護者が同じ情報を共有し、同じ方向を向いて備えておくこと。それが、いざというときに子どもたちの安全を守る最大の力になると信じています。
防災体制や園の見学について
あゆみの森こども園の防災体制について知りたい方、園の見学をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
ご連絡はLINE公式アカウントからどうぞ。
見学に関する詳しい情報はお問い合わせページでもご確認いただけます。




