保育園でのトイレトレーニングがうまくいかないとき|保育士が現場で試していること

トイレに誘っても「イヤ!」の連続で途方に暮れていませんか

トイレトレーニングがなかなか進まないと、「やり方が間違っているのかな」と不安になりますよね。でも安心してください。うまくいかない時期は、ほとんどのお子さんに訪れます。

保育の現場で何年も子どもたちを見てきて思うのは、「進まない」のではなく「今はその時期じゃない」だけのことが多いということです。この記事では、よくあるつまずきパターンと、園で実際にやっている対応をお伝えします。

よくある「うまくいかない」パターン

トイレトレーニングで困っている保護者の方の話を聞くと、だいたい次のどれかに当てはまります。

トイレに座ること自体を嫌がる

便座が冷たい、足が床につかなくて怖い、狭い空間が苦手。理由はいろいろです。園では補助便座や踏み台を用意して、足がしっかりつく状態を作っています。安心感があると、座ることへの抵抗がぐっと減ります。

あゆみの森こども園の保育室は木のぬくもりがある空間なので、トイレも暗くて怖い場所にはなりにくい。それでも嫌がる子には、好きなぬいぐるみを持って一緒に行ったりもします。

園ではできるのに家ではできない

これは意外と多いパターンです。園ではお友だちが行くのを見て「自分も」となりますが、家にはその刺激がありません。2歳〜5歳の異年齢で過ごしている園では、年上の子がトイレに行く姿を自然と見ているので、「自分もやってみたい」という気持ちが芽生えやすいんです。

家のトイレの環境を少し変えてみるだけで改善することもあります。お気に入りのキャラクターの補助便座にしてみるとか、トイレの壁にシールを貼ってみるとか。小さな工夫で「行ってみようかな」が生まれます。

一度できたのに逆戻りした

弟や妹が生まれた、引っ越した、クラスが変わったなど、環境の変化がきっかけで逆戻りすることがあります。これは退行ではなく、心が不安定なときに安心できる状態に戻ろうとする自然な反応です。責めるのではなく、「またやりたくなったらでいいよ」と受け止める姿勢が大切です。

小さな手で土や砂を触って感触を楽しむあゆみの森こども園の園児

現場で実際に試していること

あゆみの森こども園では、トイレトレーニングを「練習」ではなく「生活の一部」として捉えています。特別なことをするのではなく、日常の流れの中に自然にトイレの時間を組み込む感じです。

たとえば、外遊びの前に「お外行く前にトイレ寄ってみようか」と声をかける。屋久島の園庭で思いきり遊んだ後は、体も温まっておしっこが出やすいタイミングなので、「遊んだあとはトイレタイムね」と習慣づけていきます。

それでも嫌がる子には無理強いしません。「じゃあ次にしよう」とさらっと流す。保育士同士で「今日は3回誘って1回座れた」など情報を共有して、小さな変化を見逃さないようにしています。

「出た!」の瞬間を見逃さない

トイレで初めて成功したとき、子どもの表情を見るのが好きです。びっくりした顔、誇らしげな顔、照れくさそうな顔。その瞬間に「すごいね、出たね!」と一緒に喜ぶことが、次の「やってみよう」につながります。

園長として長く保育に携わっていますが、この瞬間は何度見ても嬉しいものです。成長はいつも、本人のタイミングでやってきます。

白壁と木材が調和した明るい保育室のあゆみの森こども園

保護者の方に伝えていること

お迎えのときに「今日もダメでした」と落ち込む保護者の方に、いつもお伝えしていることがあります。

トイレトレーニングは、早くできた子が偉いわけじゃないです。3歳半で外れても、4歳で外れても、小学校に上がるころにはみんなトイレに行けるようになります。

比較しない、焦らない、怒らない。この3つだけ意識してもらえたら十分です。園とご家庭で足並みを揃えながら、お子さんのタイミングを一緒に待ちましょう。周りの子と比べて焦る気持ちはわかります。でも、その焦りがいちばんの敵です。


ご質問はお気軽にどうぞ

トイレトレーニングのお悩み、入園に関するご相談はLINE公式アカウントからいつでもお問い合わせいただけます。登録いただくと、園の行事やお知らせ情報もお届けしています。

普段の保育の様子はInstagramでも配信中です。子どもたちの表情をぜひご覧ください。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です