保育園の制作活動は何のため?子どもの力を育む活動と藍染め体験

保育園の制作活動、何のためにやるのか

保育園に通う子どもが持ち帰ってくる制作物。画用紙に貼ったどんぐり、手形を押したカード、色を塗った紙皿のお面。可愛いけれど、正直なところ「これを作ることにどんな意味があるの?」と思ったことはありませんか。

実は、保育園の制作活動には子どもの発達を促すさまざまな狙いがあります。ただし、その狙いが活かされるかどうかは、活動の進め方次第です。この記事では、制作活動が子どもにどんな力を育むのか、そして「良い制作活動」とはどんなものかを考えてみたいと思います。

自然物を手に取って観察するあゆみの森こども園の子どもの手元

制作活動で育つ力

手先の器用さ

ハサミで切る、のりで貼る、クレヨンで描く、粘土をこねる。制作活動は手先を使う動作の宝庫です。指先の細かい動き(微細運動)は、脳の発達と密接に関係しています。「不器用だから制作が苦手」という子もいますが、繰り返し経験することで少しずつ上達していきます。完成品の出来よりも、手を動かすこと自体に意味があります。

考える力と工夫する力

「この形にしたいけど、どうやって切ればいいかな」「ここに貼ると倒れちゃうから、別の場所にしよう」。制作の過程で子どもは試行錯誤を繰り返します。思い通りにいかないとき、別の方法を考える。これは問題解決力のトレーニングです。

特に自由度の高い制作活動では、この力が育ちやすいです。「見本通りに作る」だけの活動よりも、「自分で考えて作る」活動のほうが、考える力は伸びます。

自己表現と自信

制作物は子どもの内面の表現です。同じ「お花を描いてみよう」という活動でも、赤い花を大きく描く子、小さな花をたくさん描く子、花ではなく虫を描き始める子。一人ひとり違う表現が生まれます。その違いを「面白いね」と受け止めてもらえると、子どもは「自分の表現は認められている」と感じ、自信につながります。

木のおもちゃで創造的な遊びを楽しむこども園の園児

「良い制作活動」と「もったいない制作活動」

大人の見本通りに作らせる活動

保育園の制作で時々見かけるのが、先生の見本通りに全員が同じものを作る活動です。「ここにのりを塗って」「この形に切って」「ここに貼って」。指示通りに進めれば、全員がきれいな作品を完成させます。壁に並べると統一感があって見栄えが良い。でも、子どもが自分で考える余地がほとんどありません。

もちろん、ハサミの使い方やのりの塗り方など、技術を教える場面では見本が必要です。でも、作品そのものまで見本通りに作らせる必要があるかどうかは、考えてみる価値があります。

プロセスを大切にする活動

あゆみの森こども園では、レッジョ・エミリアの理念に基づき、制作活動のプロセスを大切にしています。素材を自分で選び、どう使うかを自分で考え、試行錯誤しながら形にしていく。完成品が見栄え良くなくても構いません。大切なのは、子どもが「自分で考えて、自分で作った」という実感を持てることです。

藍染めの活動もこの考え方に基づいています。布の折り方ひとつで模様が変わるので、正解はありません。子どもが自分の選択で作品を作り上げる体験は、制作活動の本来の目的に沿ったものです。

家庭での制作活動のヒント

家庭でも制作活動はできます。特別な材料は必要ありません。段ボール、空き箱、ペットボトルのキャップ、落ち葉、小石。身の回りにある素材を「これで何が作れるかな?」と子どもに渡してみてください。大人が「こう作りなさい」と指示するのではなく、子どもが自由に発想する時間を作ること。それだけで立派な制作活動になります。

作った作品をけなさないこと、完成品よりも作っている過程を褒めること。「上手だね」よりも「たくさん工夫したね」「一生懸命作ったね」。こうした声かけが、子どもの創造力を育てます。


子どもの表現を大切にする保育を

あゆみの森こども園では、藍染めや自然素材を使った制作など、子どもの感性と創造力を育む活動を行っています。お問い合わせはLINE公式アカウントからお気軽にどうぞ。

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