【2026年】レッジョ・エミリア教育とは?3つの柱と日本の保育での実践

レッジョ・エミリア教育とは何か

「レッジョ・エミリア」という言葉を保育園選びの中で見かけたことがある方もいるかもしれません。イタリアの小さな街の名前が、なぜ世界中の保育関係者の間で注目されているのか。この記事では、レッジョ・エミリア教育の基本的な考え方と、日本の保育園でどのように取り入れられているかをお伝えします。

先に言っておくと、レッジョ・エミリア教育は「これをやればレッジョ」というマニュアルやカリキュラムではありません。子どもの見方、大人の関わり方に対する「哲学」に近いものです。だからこそ、園によって実践の形はさまざまで、正直わかりにくい部分もあります。できるだけ噛み砕いてお伝えしたいと思います。

カエルを手のひらに乗せて優しく観察する子どもの手のクローズアップ

レッジョ・エミリア教育の3つの柱

子どもは「有能な学び手」である

レッジョ・エミリア教育の根幹にあるのは、「子どもは生まれながらにして有能である」という子ども観です。大人が教え込まなくても、子どもは自ら世界を探究し、学ぶ力を持っている。この考え方は、日本の保育で一般的な「大人が子どもに教える」という発想とは少し違います。

たとえば、園庭で子どもがダンゴムシを見つけたとします。一般的な保育では「これはダンゴムシだよ。触ると丸くなるよ」と大人が教えるかもしれません。レッジョ・エミリアのアプローチでは、まず子どもがダンゴムシをどう見ているかを観察します。何に驚いているのか、何を不思議に思っているのか。子どもの興味を起点にして、そこから探究が始まります。

プロジェクト型の学び

レッジョ・エミリア教育では、子どもの興味から生まれたテーマを深く探究する「プロジェクト」を大切にしています。1日で終わるものではなく、数週間から数ヶ月かけて、ひとつのテーマを多角的に掘り下げていきます。

ダンゴムシに興味を持った子がいたら、「もっと知りたい」という気持ちを出発点に、観察スケッチを描いたり、図鑑で調べたり、粘土でダンゴムシを作ったり。子どもたちの対話の中からプロジェクトが展開していくのが特徴です。大人が「次はこれをしましょう」と決めるのではなく、子ども自身が探究の方向を選びます。

ドキュメンテーション

レッジョ・エミリア教育で重要な実践のひとつが「ドキュメンテーション」です。子どもの活動や言葉、表現を写真や文章で記録し、可視化する作業です。壁に写真と子どもの言葉を掲示したり、ポートフォリオにまとめたりします。

ドキュメンテーションには二つの役割があります。ひとつは、保育者が子どもの学びのプロセスを振り返り、次の保育を考える材料にすること。もうひとつは、保護者や地域と子どもの学びを共有すること。子どもの作品だけでなく、「なぜそれを作ったのか」「どんな言葉を発したか」というプロセスを大切にする点が特徴的です。

手のひらにマツボックリを乗せて自然を感じるこども園の園児

日本の保育園での実践

レッジョ・エミリア教育はイタリアで生まれたものですが、その考え方は日本の保育にも取り入れられています。ただし、レッジョの実践をそのまま輸入するのではなく、日本の文化や環境に合わせた形で実践している園がほとんどです。

あゆみの森こども園では、レッジョ・エミリアの理念を大切にしながら、屋久島の自然環境を活かした保育を行っています。世界遺産の森、亜熱帯の植物、多様な生き物。屋久島の自然そのものが、子どもたちの探究心を刺激する最高の教材です。子どもが森で見つけた不思議を出発点に、プロジェクトが動き出します。

2月には「子どもプロジェクト」として、子どもたちが自分たちで探究したテーマを保護者に共有する機会を設けています。発表会のように「見せるための練習」をするのではなく、学びの過程そのものを保護者と分かち合う場です。

レッジョ・エミリアを選ぶときの注意点

「レッジョ・エミリア」を掲げる園は増えていますが、実践の内容は園によって大きく異なります。見学の際は、実際にどのようなプロジェクトを行っているか、ドキュメンテーションがどのように掲示されているか、子どもたちが自分で選んで活動しているかなどを確認してみてください。名前だけでなく、実際の保育の中身を見ることが大切です。


レッジョ・エミリアに興味がある方へ

あゆみの森こども園では、園見学を随時受け付けています。レッジョ・エミリアの理念に基づいた保育の実際をぜひご覧ください。

ご予約・お問い合わせはLINE公式アカウントからお気軽にどうぞ。

日々の保育の様子はInstagramでも配信中です。

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