【2026年】保育園の避難訓練は何をしている?防災の取り組みと保護者の備え

保育園の避難訓練、なぜ毎月やるのか

保育園では毎月1回、避難訓練を実施することが法律で義務づけられています。月に一度と聞くと「そんなに頻繁にやるの?」と思われるかもしれませんが、子どもの命を預かる現場ではこの頻度が必要です。

園長として避難訓練を見ていて思うのは、訓練の回数を重ねるほど、子どもたちの動きが変わるということです。最初は何をしていいかわからず泣いていた子が、数か月後には保育士の声かけを聞いて自分から動けるようになる。体が覚えていく、という表現が一番しっくりきます。

木製ロッカーの前で帰りの準備をするあゆみの森こども園の子どもたち

避難訓練の種類と内容

避難訓練と一口に言っても、想定する災害によって内容は異なります。

火災を想定した訓練

もっとも基本的な訓練です。非常ベルが鳴ったら保育士の指示に従い、口をハンカチで覆いながら園庭など安全な場所に避難します。煙を吸わないよう低い姿勢で移動することや、「おはしも」(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)を子どもたちに伝えています。

地震を想定した訓練

地震の場合は、まず机の下やクッションで頭を守る行動を取ります。揺れが収まったら園庭に避難し、点呼で全員の安全を確認。津波の恐れがある地域では、さらに高台への避難も訓練に組み込みます。

不審者対応訓練

自然災害だけでなく、不審者が園に侵入した場合の訓練も行います。子どもたちを安全な部屋に集め、施錠して警察に通報するまでの手順を確認します。この訓練は子どもたちを過度に怖がらせないよう、内容の伝え方に配慮が必要です。

鉄棒や登り棒がある屋久島あゆみの森こども園の園庭遊具

屋久島の保育園ならではの防災意識

屋久島は台風の通り道にあたり、大雨による土砂災害のリスクもある島です。そのため、台風接近時の対応や大雨警報時の判断基準を、職員全員が共有しておく必要があります。

あゆみの森こども園のある尾之間は山が近いエリアです。大雨時には河川の増水にも注意を払います。天候が急変しやすい屋久島だからこそ、「天気予報を見て早めに判断する」という習慣が日常的に根づいています。台風の前日には園バスの運行判断を行い、保護者にLINEで一斉連絡する体制を整えています。

保護者に知っておいてほしいこと

避難訓練は園だけで完結するものではありません。災害時に保護者にお子さまを引き渡す「引き渡し訓練」も年に1回以上実施しています。実際の災害時を想定して、お迎えの手順や連絡方法を事前に確認しておくことが大切です。

また、緊急連絡先の変更があった場合は速やかに園に知らせてください。連絡がつかないという事態は、災害時にもっとも避けたい状況のひとつです。

家庭でもできる防災の取り組みとして、避難場所の確認や非常持ち出し袋の準備をお子さまと一緒にやってみるのもおすすめです。「地震が来たらどうする?」という会話を日常の中で自然に取り入れることで、子どもの防災意識は少しずつ育っていきます。

避難訓練で大切にしていること

訓練を形だけのものにしないために、あゆみの森こども園ではいくつかのことを意識しています。

ひとつは、毎回の訓練で想定を変えること。「調理室から出火」「地震のあと津波警報が出た」「散歩中に地震が発生した」など、場面を変えることで職員の対応力が鍛えられます。いつも同じパターンの訓練だと、その手順は覚えても想定外の事態に対応できなくなります。

もうひとつは、訓練後の振り返りを必ず行うこと。「避難完了までに何分かかったか」「子どもへの声かけは適切だったか」「改善すべき点はなかったか」を職員同士で話し合います。この振り返りの積み重ねが、実際の災害時に冷静な判断ができる土台になると考えています。

園児28名という小さな規模だからこそ、避難時に一人ひとりの所在をすぐに確認できるという利点もあります。保育士5名に加え、調理員や園バス運転手も含めたスタッフ13名全員が、緊急時の役割分担を把握しています。


園の防災体制についてのご質問

防災への取り組みや避難訓練の内容について、詳しく知りたい方はいつでもお問い合わせください。見学の際にも、防災設備や避難経路をご説明しています。

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園の日常や安全への取り組みはInstagramでも発信しています。

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