味噌づくりから始まる食育|大豆が「お味噌」になるまでを見守る子どもたち
Contents
「お味噌って大豆からできるの?」という驚き
給食でほぼ毎日飲んでいるお味噌汁。でも味噌が何からできているか知っている子は、実はほとんどいませんでした。「お店で売ってるやつでしょ」という答えが返ってくるのが普通です。
あゆみの森こども園で味噌づくりを始めたきっかけは、調理員さんの「子どもたちに味噌の原料を見せてあげたい」という一言でした。毎日使う調味料だからこそ、その成り立ちを知ってほしいという思いがあったんです。

味噌づくりの日のこと
味噌を仕込む日は、朝から園舎に大豆を蒸す匂いが広がります。地杉を使った園舎いっぱいに大豆の香りが漂って、子どもたちは朝から「いいにおい!」とソワソワ。2歳から5歳の子どもたちが異年齢で一緒に作業するのですが、年上の子が年下の子に「こうやって潰すんだよ」と教える姿が自然と生まれました。これは異年齢保育ならではの光景だなと感じます。
麹を混ぜるときの「なんかパン屋さんみたいなにおいがする!」という発見。塩を入れるときの「えっ、こんなに入れるの?」という驚き。大人にとっては当たり前のことが、子どもにとっては全部が新鮮です。潰した大豆と麹を丸めて容器に投げ入れる「味噌玉投げ」の工程では、みんな大はしゃぎでした。
容器に詰めたあとの「待つ」時間
仕込みが終わると、あとは待つだけ。でもこの「待つ」が食育としてとても大事な部分です。子どもたちは時々味噌の様子を確認しに行って、「色が変わってる!」「ちょっと味噌のにおいがする」と報告してくれます。
目に見えない微生物の働きで食べ物が変化していくことを、頭ではなく体感で学んでいるんだと思います。「まだかなぁ」とそわそわしながらも、じっくり待てるようになる。その過程そのものが、子どもの成長なのかもしれません。

食育は特別なイベントじゃなくていい
味噌づくりを通して感じたのは、食育って大げさなものじゃなくていいということです。毎日の給食に使う味噌を自分たちで仕込む。それだけで、子どもたちの食べ物への向き合い方がガラッと変わりました。
あゆみの森こども園では、味噌づくりのほかにもジャガイモの栽培や藍染めなど、「自分たちの手でつくる」体験を大事にしています。園の自園調理の給食でも、地元の豆腐や食パンなど屋久島の食材を取り入れています。
屋久島という自然豊かな環境だからこそ、「食べること」と「暮らすこと」が地続きになっている感覚がある。その感覚を、日々の保育の中で子どもたちに少しずつ伝えていけたらと考えています。
味噌が完成したら
仕込んだ味噌が食べられるようになるのは、まだ先の話です。完成したら給食のお味噌汁に使う予定にしています。「自分たちで作ったお味噌だ!」と言いながら食べる日が、今からとても楽しみです。きっと、いつもの味噌汁とは一味違って感じるでしょうね。
ちなみに、この味噌づくりがきっかけで「お味噌汁の具は何が好き?」という会話が増えて、家庭での食事の話題も広がっているそうです。食育の効果は、目に見えるところだけじゃなくて、こういう小さな変化にも表れるものなんだなと実感しています。
食育は「暮らしの一部」であること
味噌をつくるだけが食育ではありません。あゆみの森こども園では、畑でジャガイモを育てて収穫したり、地元のパン屋さんの食パンを給食で食べたり、食に関わるさまざまな経験を保育に取り入れています。屋久島の豊かな自然環境があるからこそ、「食べ物はどこから来るのか」を身近に感じながら過ごすことができるのです。
園の見学を受け付けています
あゆみの森こども園の食育や日々の保育の様子を、ぜひ実際に見に来てください。見学は随時受け付けています。
ご予約・ご質問はLINE公式アカウントからどうぞ。お友だち登録いただくと、行事案内や園からのお知らせもお届けします。



