【2026年】子どもの好き嫌いと保育園の給食|無理に食べさせない園の考え方

「好き嫌いが多くて給食が心配です」

入園前の保護者面談で、かなりの頻度でいただく相談があります。「うちの子は好き嫌いが激しくて、給食をちゃんと食べられるか不安です」。特に1歳・2歳の小さなお子さんを持つ方から多い質問です。

結論から言えば、入園時点で好き嫌いがあることは何も問題ありません。むしろ、好き嫌いがあるのは味覚が発達してきた証拠です。園長として20年以上子どもたちの食事を見てきて、好き嫌いがまったくない子のほうが珍しいと感じています。

あゆみの森こども園の給食

当園は自園調理で給食を提供しています。調理員が園の厨房で手作りしており、屋久島の豆腐や地元のパン屋ペイタの食パンなど、地域の食材を積極的に使っています。子どもたちの「今日のごはん何?」が毎日聞こえてくるのは、調理室からの匂いが園舎に広がるからです。

好き嫌いのある子への対応で大切にしていることがあります。それは「無理に食べさせない」ということ。食べたくないものを口に押し込まれる経験は、食への苦手意識をかえって強めてしまいます。

大きな窓から自然光が差し込むこども園の明るい保育室内部

「一口だけ」のルール

当園では「一口だけ食べてみよう」という声かけをしています。全部食べなくてもいい。でも一口だけ試してみる。それで「やっぱり嫌だ」と思えばそれでいいんです。ところが不思議なもので、一口食べてみたら「あれ、おいしい」と食べ進める子が少なくありません。昨日まで絶対に手をつけなかったものを、友だちが食べているのを見て急に口に入れることもあります。

集団の場だからこそ起きることです。家庭の食卓とは違う空気が、子どもの食への姿勢を変えることがあります。

食育で「食べ物」への興味を育てる

好き嫌いの克服に直接つながるかはわかりませんが、当園では食育にも力を入れています。ジャガイモの栽培、味噌づくりなど、食べ物ができる過程を子ども自身が体験する活動です。

今年の味噌づくりの時間でこんなことがありました。麦をほぐしながら「どんな匂いがする?」と聞いたら、ある子が「納豆の匂い!」と答えたんです。別の場面で大豆をつぶしている時には「トウモロコシの匂い!」と言う子もいました。正解かどうかはさておき、自分の鼻で嗅いで、自分の言葉で表現している。その体験そのものが食への関心の芽だと思います。

自分が手を動かして作ったものには愛着が湧きます。味噌づくりに参加した子が、後日味噌汁を出した時に「これ、ぼくたちが作ったやつ?」と聞いてきたこともありました。味噌が完成するまでには何か月もかかりますが、その待つ時間も含めて食育です。

自然物を手に取って観察するあゆみの森こども園の子どもの手元

アレルギー対応について

好き嫌いとは別に、食物アレルギーについても触れておきます。当園では除去食・代替食の調理は行っていません。1〜2歳児でアレルギーのあるお子さんにはお弁当を持参していただいています。3歳以上のお子さんは、アレルギー食材を使用する日のみお弁当に切り替えることも可能です。詳しくは入園前にご相談ください。

食事の時間は「楽しい」が一番

好き嫌いをなくすことよりも、食事の時間が楽しいと感じてもらうことのほうがずっと大事だと考えています。友だちと一緒にテーブルを囲む、温かい手作りのごはんが出てくる、「おいしいね」と言い合える。そうした経験の積み重ねが、食への信頼を育てていきます。

屋久島の尾之間という小さな集落で、地元の食材に囲まれて育つ子どもたち。食べ物と人がつながっている距離感が、この園の給食の一番の特徴かもしれません。


お問い合わせ

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園の見学では給食の様子もご覧いただけます。園のご案内ページもあわせてどうぞ。

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