【2026年】子どもプロジェクトとは?|発表会のないこども園が大切にしている学び
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「子どもプロジェクト」とは何か
あゆみの森こども園では、毎年2月に「子どもプロジェクト」という特別な活動を行っています。これは発表会とはまったく別のもので、子どもたち自身がテーマを決め、調べ、考え、表現するプロジェクト型の学びです。大人が台本を用意するのではなく、子どもの「なんで?」「やってみたい」を出発点にして、数週間かけてひとつのテーマを深掘りしていきます。
あゆみの森こども園には発表会がありません。その代わりにあるのが、この子どもプロジェクトです。「見せるための活動」ではなく「子ども自身が夢中になる活動」を大切にしたいという園の考え方が、この形になっています。レッジョ・エミリアの保育理念に基づいたこの取り組みについて、具体的にどのように進めているのかをお伝えします。

プロジェクトができるまでの流れ
テーマは子どもの興味から生まれる
子どもプロジェクトのテーマは、保育士が決めるのではありません。日々の保育の中で、子どもたちが繰り返し関心を向けているものを保育士が丁寧に観察し、そこからテーマが浮かび上がってきます。たとえば、ある年は子どもたちが「水」に強い興味を示していました。雨の日に水たまりで遊ぶ姿、川で水の流れをじっと見つめる姿。そうした日常の中の「夢中」が、プロジェクトの種になるのです。
探究のプロセスを大切にする
テーマが決まったら、子どもたちと一緒に「もっと知りたいこと」「やってみたいこと」を出し合います。保育士は答えを教えるのではなく、問いかけを重ねます。「水ってどこから来るんだろう?」「雨の水と川の水は同じ?」。子どもたちは自分なりに考え、話し合い、時には意見がぶつかることもあります。そのプロセスがまさに学びそのものです。
実際に実験をしたり、絵を描いたり、粘土で何かをつくったり。表現の方法もひとつではありません。言葉だけでなく、手を動かして、体を使って、自分の考えを形にしていく。レッジョ・エミリアで言う「100の言葉」——子どもには100通りの表現方法がある——という考え方が、ここに生きています。

発表会との違い
多くの園で行われている発表会は、大人が構成を考え、子どもがそれを練習して披露するものです。保護者にとっては子どもの成長を見る機会になりますが、準備期間中の保育士の負担が非常に大きいのも事実です。衣装づくり、大道具の制作、演出の練習。発表会の準備で日常の保育がおろそかになるという悩みは、多くの園で聞かれます。
子どもプロジェクトは、そうした「見せるための準備」がありません。日常の保育の延長線上に自然と存在する活動です。保護者には、プロジェクトの過程を記録した写真やドキュメンテーション(活動記録)を通じて、子どもの学びの軌跡を共有しています。完成品を見せるのではなく、「うちの子がこんなことを考えていたんだ」というプロセスを知ってもらうことを大切にしています。
保育士にとっての子どもプロジェクト
子どもプロジェクトは、保育士にとってもやりがいのある活動です。子どもの興味を観察し、問いかけを考え、環境を整える。「教える」のではなく「引き出す」保育。正直、マニュアル通りにやる保育より難しい面もあります。でも、子どもの目が輝く瞬間、予想もしなかった発想が飛び出す瞬間に立ち会えたときの喜びは格別です。
あゆみの森こども園の保育士たちは、子どもプロジェクトの時期になると「今年は何が出てくるかな」とワクワクしています。毎年違うテーマ、毎年違う展開。それが保育の面白さだと感じています。
あゆみの森こども園の保育について
子どもプロジェクトをはじめ、レッジョ・エミリアの理念に基づいた保育に興味がある方は、ぜひ一度園の様子を見に来てください。見学は随時受け付けています。
ご予約・お問い合わせはLINE公式アカウントからどうぞ。入園をお考えの方も、保育士として働くことに興味がある方も歓迎です。



