異年齢保育のリアル|うまくいく日もいかない日もある保育の現場から
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5つの答えが出てきた鏡開きの日
1月の鏡開きの日、固くなった鏡もちを子どもたちの前に出して「かがみもちをどうする?」と聞いてみました。返ってきた答えは5つ。「てでちぎる」「ひでやいてたべる」「はんまーでたたく」「ぐーでたたく」「ぱーでたたく」。
年齢によって答えがまったく違うのが面白いところです。「火で焼く」と言えるのは過去の経験がある年長さんならでは。「グーで叩く」「パーで叩く」はまだ道具の使い方がピンとこない小さな子たちの発想です。同じ問いかけに対して、発達段階の違いがそのまま答えの違いになって現れる。これが異年齢保育の面白さであり、奥深さだと思います。

異年齢保育の「現場のリアル」
異年齢保育と聞くと理想的に聞こえるかもしれませんが、現場では日々いろいろなことが起きます。年上の子がおもちゃを独占してしまう場面、年下の子が活動のペースについていけない場面、ケンカの仲裁に入ったら双方の言い分が噛み合わない場面。きれいごとだけでは済まないのが保育の現実です。
でも、そうしたぶつかり合いの中にこそ学びがあると感じています。年上の子が「貸して」と言えない年下の子の気持ちを想像する、年下の子が「待つ」ことを経験する。保育士が間に入りすぎず、でも放置せず、絶妙な距離感で見守ることが求められます。
うまくいかない日もある
異年齢保育が毎日うまく機能するわけではありません。5歳児が機嫌が悪い日は年下の子にきつく当たってしまうこともあるし、2歳児が泣き止まなくて活動が中断することもあります。そういう日は「今日はうまくいかなかったね」と保育士同士で振り返り、翌日の関わり方を調整する。完璧な異年齢保育というものは存在しません。日々の試行錯誤の積み重ねです。
あゆみの森こども園の異年齢保育の仕組み
当園では2歳児から5歳児が異年齢で過ごす時間と、年齢別に分かれて活動する時間を組み合わせています。1歳児クラスの「めばえ組」は基本的に別クラスで、発達に合った保育を行っています。
異年齢で過ごすのは主に自由遊びの時間や、一部の活動の時間です。森の活動やジェンベの音楽活動では、2歳児から5歳児が一緒に参加することもあります。一方で、年齢別の制作活動や、年長児だけのプロジェクトなど、発達段階に応じた活動も確保しています。

異年齢保育で保育士が気をつけていること
異年齢の場面で保育士が最も気をつけているのは、「年上の子に頼りすぎない」ことです。「お兄ちゃんだから手伝ってあげて」と声をかけるのは簡単ですが、それを繰り返すと年上の子にとっては負担になります。手伝いたいときは手伝う、自分の遊びに集中したいときはそれでいい。年上だからという理由で役割を押しつけないことを大切にしています。
もうひとつは、年下の子の「できた」をちゃんと拾うこと。年上の子と一緒にいると、どうしても年下の子の成長は目立ちにくくなります。2歳児が初めて自分でコップを持てた、3歳児が友だちに「どうぞ」と言えた。そうした小さな成長を見逃さずに「すごいね」と伝える。それが異年齢保育の中で一人ひとりを大切にするということだと考えています。
園児28名だからできること
あゆみの森こども園の園児数は28名です。1歳児3名、2歳児6名、3歳児7名、4歳児8名、5歳児4名。この規模だからこそ、保育士が全員の名前と性格を把握できていますし、異年齢の組み合わせも柔軟に対応できます。大規模園で100名以上の子どもがいる中での異年齢保育とは、やり方も効果も違ってくるでしょう。少人数だからこそ一人ひとりに目が届く環境で、異年齢保育の良さを最大限に活かせていると感じています。
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