【2026年】田舎と都会の子育て比較|屋久島の保育園から見えること

都会の子育てに違和感を覚えた日

「公園で遊ばせるのに順番待ちをする」「ベビーカーで電車に乗ると嫌な顔をされる」「保育園の待機児童で仕事復帰が遅れた」。都会で子育てをしていると、こうした小さなストレスが積み重なっていく経験をされた方は多いのではないでしょうか。もちろん都会には都会の良さがあります。教育の選択肢が多い、医療機関が充実している、買い物に困らない。でも、子どもがのびのびと育つ環境という意味では、都会は少し窮屈だと感じることもあるはずです。

この記事では、田舎と都会の子育ての違いを、屋久島で実際に保育園を運営している立場からお伝えします。どちらが正解ということではなく、「こういう選択肢もあるんだ」と知ってもらえたら嬉しいです。

屋久島の山々を背景にした園庭で遊ぶあゆみの森こども園の子どもたち

遊び場の違い

都会の子どもの遊び場は、基本的に「管理された空間」です。公園の遊具、室内のキッズスペース、習い事の教室。どこに行っても大人がルールを決めていて、子どもはその中で遊ぶことになります。安全面では安心ですが、「何をしてもいい」という自由さはどうしても少なくなります。

一方、田舎の遊び場は自然そのものです。屋久島のあゆみの森こども園では、園庭のアコウの大木に登ったり、雨上がりに泥だらけになって走り回ったり、森の中で虫を探したりすることが日常です。遊具がなくても子どもは遊びを見つけます。石を並べて何かをつくる、落ち葉を集めて山にする、水たまりにジャンプする。そうした「自分で遊びを生み出す力」は、自然の中でこそ育まれるものだと感じています。

人間関係の密度の違い

都会の保育園では、先生一人が20人以上の子どもを見ることも珍しくありません。保護者同士のつながりも薄く、「隣のクラスの子の名前も知らない」ということもあるでしょう。効率的ではありますが、人と人との距離が遠いのが都会の特徴です。

田舎の保育園、特にあゆみの森こども園のような小さな園では、先生が全園児の名前と性格を把握しています。園児28名に対して保育士5名、保育補助4名。この人数だからこそ、子ども一人ひとりの小さな変化にも気づける。保護者同士も顔見知りで、送迎のときに「最近うちの子がこんなことを言っていて」と自然に情報交換ができる。この距離感は、都会ではなかなか得られないものです。

保護者と子どもが一緒に活動するあゆみの森こども園のワークショップ

教育の選択肢について

「田舎は教育の選択肢が少ないのでは」という心配はよく聞きます。確かに、塾や習い事の数では都会にはかないません。でも、「教育=塾や習い事」なのかというと、そうとも限らないと思います。

屋久島では、自然の中での体験そのものが教育になります。森の中で植物の名前を覚え、川の流れから水の力を学び、季節の変化を五感で感じ取る。そうした「生きた学び」は、テキストの上だけでは得られません。あゆみの森こども園では、レッジョ・エミリアの理念に基づいて、子ども自身の「なぜ?」を大切にした保育を行っています。答えを教えるのではなく、自分で考える力を育む。それは学習塾では教えてくれない、でも人生を通じていちばん役に立つ力です。

医療や買い物の不安

田舎暮らしで気になるのが医療と買い物の環境です。屋久島には総合病院はありませんが、診療所はあります。あゆみの森こども園の近くにも尾之間診療所がありますし、緊急時にはドクターヘリで本土の病院に搬送する体制が整っています。日常の買い物はAコープなどで済ませられますし、ネット通販も届きます。不便がゼロとは言いませんが、「暮らせない」ほどではまったくありません。

田舎と都会、どちらを選ぶかは家族の価値観

田舎と都会の子育て、どちらにもメリットとデメリットがあります。大事なのは「自分たち家族が何を大切にしたいか」を明確にすることだと思います。便利さや選択肢の多さを重視するなら都会。自然の中でのびのびとした子育てを望むなら田舎。どちらも正解です。ただ、もし「都会の子育てに少し疲れた」「もっとゆったりした環境で子どもと向き合いたい」と感じているなら、田舎という選択肢を一度真剣に考えてみる価値はあると思います。


屋久島での子育てに興味がある方へ

あゆみの森こども園は、屋久島・尾之間にある1歳から5歳のこども園です。少人数の環境で、一人ひとりの「やりたい」を大切にする保育をしています。園見学も随時受付中です。

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