【2026年】保育園の偏食対応|給食を食べない子どもへの向き合い方
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「うちの子、給食を食べないんです」という相談
保育園の個人面談や送り迎えの場面で、保護者からこの言葉を聞くことは少なくありません。「家では白ごはんしか食べない」「野菜を見ただけで泣く」。そうした悩みを抱えているご家庭は、想像以上に多いです。
ただ、園長として日々の給食の場面を見ていると、家では食べないはずのものを園ではぱくぱく食べている子がいます。反対に、家では何でも食べるのに園では箸が止まる子もいる。偏食というのは、場所や状況、その日の気分によっても変わるもので、一概に「好き嫌いが多い子」とくくれないのが実情です。

偏食はなぜ起こるのか
1歳半から3歳頃にかけて、子どもの味覚は急速に発達します。苦味や酸味に敏感になる時期でもあり、それまで食べていたものを急に拒否することがあります。これは発達の過程として自然なことで、「育て方が悪い」わけではありません。
よくある偏食のパターン
保育の現場で見ていると、偏食にはいくつかの傾向があります。特定の色の食べ物を嫌がる子、食感が苦手で葉物野菜を口から出す子、初めて見る料理に手をつけない子。それぞれ理由が違うので、対応もひとつではありません。
屋久島のような自然環境にいると、畑でジャガイモを掘った経験がある子は土のついた野菜を怖がらなかったり、森で木の実を見つけた子が食への関心を広げたりすることがあります。尾之間の園周辺には季節ごとの植物があふれていて、散歩のたびに「これ食べられる?」と聞いてくる子もいます。

園での偏食対応で大切にしていること
あゆみの森こども園では、自園調理の給食を提供しています。地元の豆腐や食パンなど、屋久島の食材を取り入れたメニューです。調理員が毎日園内の調理室で手作りしており、できたての温かい給食が子どもたちのもとに届きます。
偏食への対応で最も大切にしているのは、「無理に食べさせない」ということ。一口だけ挑戦してみようと声をかけることはありますが、嫌がる子に強制することはしません。食事の時間が嫌な記憶になると、食べること自体が苦痛になってしまうからです。
「食べた」より「食卓が楽しい」を目指す
完食することよりも、食卓の雰囲気を大事にしています。友だちが食べている姿を見て「ちょっと食べてみようかな」と思える環境。空気が変われば食べ方も変わる。そういう場面を何度も見てきました。
異年齢保育の中では、年上の子が食べている姿が自然な刺激になります。2歳の子が4歳の子の真似をしてスプーンを使い始めたり、「おいしいよ」と言われて恐る恐る口に運んだり。大人が言うより、子ども同士の関わりのほうが効果的な場面は多いです。
家庭でできることはありますか?
よく聞かれる質問です。園での食事の様子を連絡帳でお伝えしつつ、家庭では以下のようなことが参考になるかもしれません。
- 食べなくても食卓に出し続ける(見慣れることで抵抗が減ることがあります)
- 調理に参加させる(野菜を洗う、ちぎるなど簡単なことから)
- 食べられたことを大げさに褒めすぎない(プレッシャーになることもあります)
焦らなくて大丈夫です。偏食は多くの場合、成長とともに少しずつ変化していきます。3歳の頃にまったく野菜を食べなかった子が、5歳になって煮物をおかわりするようになった例もあります。時間がかかっても、食事の場が安心できる空間であり続けることが、結果として一番の近道だと感じています。
お気軽にご相談ください
お子さまの食事のことで気になることがあれば、いつでもご相談ください。園での食べ方や給食のメニューについて、具体的にお伝えできます。
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