保育園で発熱——「様子を見る」と「休む」の分かれ目|保護者が知っておきたい判断のコツ
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発熱の朝、保護者が直面する判断の難しさ
保育園のある朝は、時間との戦いです。子どもの体温を計って37.4℃が出た瞬間、「休ませるべきか」「連れて行っても大丈夫か」と頭の中が急に忙しくなる——そういう経験をされた方は多いのではないでしょうか。
園長として感じるのは、この判断に「絶対の正解」はない、ということです。ただ、判断するための「軸」を持っておくと、少し楽に決断できるようになります。この記事では、保護者の方が発熱時にどんな視点で判断すれば良いかを、現場の経験を踏まえてお伝えします。
「37.5℃以上=休む」は基本ルール
多くの認定こども園・保育園では、37.5℃以上を発熱の目安として保護者への連絡・お迎え依頼を行っています。あゆみの森こども園も同様です。この基準は、集団感染を防ぐためのものでもあります。28人の子どもたちが一緒に過ごす空間では、一人の発熱が複数の家庭に影響を及ぼすこともあるからです。
ただし、37.5℃未満であっても「様子がおかしい」と感じたときは、登園を控えていただくことをおすすめします。特に、前日の夜に高熱があって朝方に下がったケースは要注意です。

「様子を見る」と「休む」の分かれ目
休ませたほうが良いサイン
- 体温が37.5℃以上(計測するたびに上がっている)
- 前日の夜から発熱があった
- 下痢・嘔吐・発疹など体温以外の症状がある
- 本人が「行きたくない」「しんどい」と訴えている
- 朝ごはんをほとんど食べられなかった
登園を検討できるサイン
- 体温が平熱〜37.3℃程度で安定している
- 食欲があり、いつも通り食べられた
- 機嫌が良く、顔色も普段通り
- 他に目立った症状がない
「登園を検討できる」状態であっても、園に電話で事前に相談いただくと安心です。その日の活動内容や園の状況を踏まえて、一緒に判断できることもあります。
保育士が「気になるサイン」として見ているもの
保育士は体温以外にも、その日の子どもの様子を細かく観察しています。朝の受け入れ時に「いつもより元気がない」「目がとろんとしている」「ご飯の話に反応がない」といったことが重なると、体温が基準値以下でも気になります。
そういったときは保護者の方に「今日は少し様子が気になります」とお伝えするようにしています。保護者の直感も同様で、「なんとなくいつもと違う気がする」という感覚は、多くの場合当たっています。数字だけでなく、その感覚も大事にしてみてください。

回復後の登園再開の目安
発熱が下がった後は、解熱から24時間経過し、食欲と元気が回復してからの登園をお願いしています。熱が下がった翌日に元気が戻っていれば、その翌日には登園できるケースがほとんどです。
インフルエンザや感染性胃腸炎など、出席停止が必要な感染症の場合は、医師の判断による登園許可が必要です。診断を受けたら、病名と登園可能日を園に連絡してください。
迷ったときは遠慮なくご連絡を
「これくらいで連絡してもいいのかな」と思うことはありません。保護者の方が迷っている時点で、すでに「何かいつもと違う」サインを感じているはずです。判断に迷ったときは、ぜひ園に一度電話でご相談ください。
屋久島は本土の都市部とは異なり、小児科専門の診療所が多くあるわけではありません。尾之間診療所をはじめ、いくつかの診療機関がありますが、急な発熱への対応が限られる場面もあります。だからこそ、「少し心配」の段階で早めに対処することが、お子さんを守ることにつながります。
あゆみの森こども園では、28人の子どもたちと保護者の皆さんが安心して過ごせるよう、体調管理に関する情報もできる限り丁寧にお伝えしています。発熱時の対応に限らず、感染症の流行状況や季節ごとの体調管理のポイントなど、気になることがあればいつでもご相談ください。登園時間は7:30から開始しており、朝早い時間帯のご連絡も受け付けています。
入園に関するご質問やご相談はLINE公式アカウントからもどうぞ。日々の保育の様子はInstagram(@ayuminomori_yakushima)でご覧いただけます。




