泥だらけの笑顔が教えてくれること|屋久島の園庭で見る泥遊びのリアル
Contents
雨上がりの園庭が遊び場になる瞬間
屋久島は「1ヶ月に35日雨が降る」と言われるほど雨の多い島です。だから雨上がりの園庭には、自然と水たまりや泥の場所ができます。大人にとっては「ぬかるんで歩きにくいな」という状況でも、子どもたちにとっては最高の遊び場。靴を脱ぎ捨てて、泥の中にまっすぐ飛び込んでいく姿を見ると、こっちまで楽しくなってきます。
あゆみの森こども園では、泥遊びを制限せず、子どもたちが思いきり楽しめる環境をつくっています。もちろん着替えは多めに用意していますし、遊んだあとのシャワーも万全。保護者の方に「洗濯が大変で…」と言われることもありますが、「その泥汚れ、成長の証ですよ」とお伝えしています。

泥遊びで見えてくる子どもの個性
泥遊びをじっくり観察していると、子どもの個性がよく見えます。ひたすら泥団子の完成度を追求する職人タイプの子。泥の川をつくって水を流す実験が好きな子。友だちと一緒に泥のケーキ屋さんごっこを始める子。同じ「泥遊び」でも、遊び方は本当にさまざまです。
面白いのは、普段の室内遊びではあまり目立たない子が、泥遊びになると生き生きする場面があること。道具がいらない、ルールがない、正解がない。その自由さが、ある種の子どもにとっては居心地がいいのかもしれません。
年齢によって変わる泥との関わり方
2歳児はまず泥の感触そのものを楽しみます。手で握って、離して、を繰り返す。3歳になると「つくる」動きが加わって、お皿やお碗の形をつくり始めます。4歳、5歳になると遊びに物語が生まれて、「ここはレストランで、こっちが厨房ね」と役割分担まで始まる。年齢による変化を見ていると、泥遊びひとつで子どもの発達段階がわかるんです。
あゆみの森こども園は2歳から5歳の異年齢保育を行っているので、年上の子が泥団子の作り方を教えてあげたり、年下の子が年上の子のダイナミックな遊び方をじっと観察していたり。そういった年齢を超えた関わりが自然に生まれるのも、泥遊びの良さだと感じています。

汚れることへの「許可」が子どもを自由にする
「汚しちゃダメ」と言われて育つ子と、「思いきり汚していいよ」と言われて育つ子では、遊びへの向き合い方が変わってきます。もちろん場面によってはきれいにしなければならないこともありますが、泥遊びの時間だけは全力で汚れていい。その「許可」が、子どもの心と体を解放してくれるのだと感じています。
屋久島の自然は、子どもに「汚れてもいいよ」と言ってくれているような環境です。雨が降れば泥ができ、風が吹けば葉っぱが飛んでくる。それを遊びに変える力が、子どもには備わっています。大人の役目は、それを邪魔しないことなのかもしれません。
泥遊びは「させる」のではなく「起きる」もの
あゆみの森こども園で泥遊びがよく行われるのは、意図的にプログラムとして組み込んでいるからではありません。屋久島の天候と園庭の環境が自然に泥遊びの機会をつくってくれるのです。雨が降ったら水たまりができる。子どもが近づいてきて触り始める。そこから遊びが広がっていく。大人が「今日は泥遊びをしましょう」と言わなくても、遊びは勝手に始まります。
保育において大切なのは、こうした偶然の遊びを「ダメ」と止めないことだと考えています。子どもの「やりたい」という気持ちを受け止めて、安全を見守りながら自由に遊ばせる。その環境があるからこそ、子どもたちは泥だらけの最高の笑顔を見せてくれるのだと思います。
自然の中で遊べる園を探している方へ
あゆみの森こども園では、泥遊びだけでなく森の活動やジェンベ演奏など、屋久島ならではの保育を行っています。園の雰囲気を知りたい方は、ぜひ見学にお越しください。
見学のご予約やお問い合わせはLINE公式アカウントから受け付けています。LINEにご登録いただくと、園の活動報告やイベント情報もチェックできます。



