【2026年】藍染め×保育|屋久島のこども園で始めた新しい表現活動

藍染めを保育に取り入れるということ

「藍染め」と聞くと、伝統工芸や大人の趣味というイメージがあるかもしれません。でも実は、藍染めは子どもたちにとっても魅力的な体験活動になります。布を染液に浸して、絞って、広げたときに現れる模様は毎回違う。その「やってみないとわからない」面白さが、子どもの好奇心をぐんぐん引き出してくれるのです。

あゆみの森こども園では、2025年度から藍染め体験を保育活動のひとつとして取り入れ始めました。屋久島の自然の中で育った藍を使って、子どもたちが自分だけの作品をつくる。まだ始まったばかりの取り組みですが、子どもたちの反応はとても良く、手応えを感じています。この記事では、藍染めが保育にもたらす価値と、実際の活動の様子をお伝えします。

自然物を手に取って観察するあゆみの森こども園の子どもの手元

藍染め体験で子どもに育つ力

五感を使った学び

藍染めは五感をフル活用する体験です。藍の葉っぱの匂いをかぎ、染液の色の変化を目で追い、布を手で絞る感触を味わう。化学反応で布の色が変わっていく過程は、理科の実験にも似た驚きがあります。「えっ、緑色だったのに青くなった!」と目を丸くする子どもたちの表情は、まさに発見の瞬間そのものです。

こうした体験は、机の上のお勉強では得られないものです。体全体で感じて、考えて、自分なりの答えを見つける。それが藍染めという活動の持つ教育的な価値だと感じています。

「自分だけの作品」を持つ喜び

藍染めの面白いところは、まったく同じ作品が二つとできないところです。布の絞り方、染液に浸す時間、力の入れ具合によって、模様も色の濃さも変わります。だから、子どもたちは自分の作品に強い愛着を持ちます。「先生、見て。ここが丸くなった!」「ぼくのはこんな模様だよ」と、嬉しそうに見せてくれる姿がとても印象的です。

できあがった作品はハンカチやTシャツとして実際に使うこともできます。自分でつくったものを使う——その体験は、物を大切にする心にもつながっていきます。

手のひらで野花を大切に持つこども園の子どもの手元のクローズアップ

屋久島で藍染めをする意味

屋久島は亜熱帯の温暖な気候で、藍の原料となる植物が育ちやすい環境です。園の活動として藍を育てるところから始めることもできますし、島内で藍染めに取り組んでいる方とのつながりもあります。「地域の文化と保育をつなぐ」という意味でも、屋久島で藍染めを行う価値は大きいと考えています。

あゆみの森こども園では、レッジョ・エミリアの理念に基づいて、子ども自身の「やりたい」「知りたい」を出発点にした保育を大切にしています。藍染めもまさにその延長線上にある活動で、大人が「こうやりなさい」と教え込むのではなく、子どもが自分で試行錯誤しながら染めていくプロセスを重視しています。

藍染めは「失敗がない」活動

藍染めの良いところは、どんな結果になっても「失敗」にならないことです。思い通りの模様にならなくても、それはそれで世界にひとつだけの作品。偶然できた模様が面白かったりもします。保育の中で「失敗を恐れずにやってみよう」という気持ちを育むには、こうした「正解がない」活動がとても有効です。普段は慎重な子が、藍染めのときだけは大胆になる。そんな場面を何度も見てきました。

子どもの表現活動において大切なのは、完成度よりもプロセスです。手を動かして、考えて、やってみて、結果を受け入れる。藍染めにはそのすべてが詰まっています。


あゆみの森こども園の活動に興味がある方へ

藍染めや味噌づくり、森の活動など、あゆみの森こども園では屋久島の環境を活かした多彩な保育を行っています。園見学も随時受け付けていますので、実際の保育の雰囲気を感じてみてください。

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