【2026年版】屋久島の野生動物・自然と子ども|世界遺産の島で育つということ

世界遺産の島で育つとは、どういうことか

屋久島が世界自然遺産に登録されたのは1993年のことです。その登録基準に「顕著な普遍的価値」という言葉があります。でも、この島で毎日を過ごしている子どもたちにとって、それは難しい概念ではなく、もっとシンプルなものです。大きな木がある。川の水が透き通っている。朝、霧が山から降りてくる。そういった日常の中に、世界に誇れる自然がある。

あゆみの森こども園は、そんな屋久島の尾之間という集落にあります。園庭にはアコウの大木がシンボルとして立っていて、子どもたちは毎日その木の下で遊んでいます。木の根元に座ってアリを観察する子、木の皮の模様に指を走らせる子、落ちた枝を拾って棒にする子。それぞれがそれぞれのやり方で、自然と関わっています。


ヤクシカ・ヤクザル——島の野生動物と共に育つ

屋久島には本土とは異なる亜種のシカとサルが生息しています。ヤクシカとヤクザルです。どちらも屋久島の固有亜種で、体が小さく、尾之間のような集落近くでも姿を見かけることがあります。

子どもたちがヤクシカを初めて間近で見たとき、しばらく動きを止めてじっと見つめていることがあります。その沈黙は、言葉にならない驚きと興味が混ざった状態です。保育士としてその瞬間が好きで、「今、何かが子どもの中に入っていった」と感じます。

あゆみの森こども園周辺に自生するガジュマルの巨木


屋久杉の存在が教えてくれる「時間のスケール」

屋久杉は樹齢千年を超えるものも多く、縄文杉は推定樹齢2000〜7000年とも言われています。子どもにその話をするとき、「じいじのじいじのじいじより前からあるんだよ」と伝えると、目を丸くして黙り込みます。

「大きい」「古い」「すごい」という感覚が言語化されていく過程で、子どもは時間というものを体感します。これは算数の単位として数字を学ぶこととは全く異なるアプローチです。屋久島の自然は、そういった時間のスケールを子どもに肌で教えてくれます。

苔から学ぶ、湿気と命のつながり

屋久島は「一カ月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多い島です。その湿度が育む苔の豊かさは、森の活動をするたびに子どもたちの話題になります。「ふわふわしてる」「緑がいっぱい」「なんかジブリみたい」——子どもの言葉はいつも率直で、ハッとさせられます。

苔むした巨岩と清流が流れる屋久島の原生的な森の風景


自然体験が子どもの発達に与える影響

自然の中で体を動かすことは、運動機能の発達だけでなく、感覚の敏感さ、注意力、情緒の安定にも良い影響があると言われています。屋久島のような豊かな自然環境に日常的に触れることで、子どもは都市部では得にくい感覚刺激と静けさの両方を体験できます。

あゆみの森こども園では、こうした自然体験を保育の中に組み込みながら、ジェンベによるリズム表現や食農体験なども実践しています。1歳から5歳まで28人の子どもたちが、屋久島の豊かな環境の中で育っています。


見学・お問い合わせ

あゆみの森こども園では随時見学を受け付けています。子どもたちが過ごす環境、保育の雰囲気を実際にご確認ください。

屋久島に来ることが難しい場合は、まずLINEでご相談ください。園の様子や保育方針について、写真や動画を交えながらお伝えすることができます。

あゆみの森こども園がある尾之間は、人口約680人の小さな集落です。Aコープで地元の食材を買い、パン屋ペイタの焼きたてパンが給食に並ぶこともあります。300円で入れる尾之間温泉があり、夕方にはヤクシカが集落を歩いています。そんな日常の中で、子どもたちは「生きている」ということをありありと感じながら育っています。世界自然遺産の島で育つということの豊かさを、ぜひ一度感じにいらしてください。

ご予約・ご相談はLINE公式アカウントからどうぞ。日々の活動の様子はInstagram(@ayuminomori_yakushima)でもご覧いただけます。

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