2歳・3歳の癇癪はなぜ起きる?原因と保育現場で実践している対応のコツ
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「また癇癪……」と疲れているあなたへ
2歳・3歳の子どもの癇癪に手を焼いていませんか。スーパーで床に寝転んで泣く、着替えを嫌がって30分動かない、ちょっとしたことで大爆発する——毎日のようにそんな場面があると、親も疲れ果ててしまいます。
でも、癇癪は「育て方が悪い」のではありません。2〜3歳の子どもに癇癪が多いのには、ちゃんと理由があります。保育の現場で毎日子どもたちと向き合う立場から、癇癪の原因と対応のコツをお伝えします。

2歳・3歳に癇癪が多い理由
この時期の子どもは「自分でやりたい!」という気持ちがぐんと強くなります。自我が芽生えてきた証拠で、発達上とても自然なことです。ところが、やりたいことと実際にできることのギャップが大きく、うまくいかないもどかしさが爆発して癇癪になります。
言葉の発達もまだ途中なので、気持ちを言葉で伝えられないことも大きな原因です。「嫌だ」「悲しい」「疲れた」を言葉にできないから、泣いたり叫んだり物を投げたりして表現するしかないのです。屋久島のあゆみの森こども園でも、2歳児クラスは現在6名が在籍していますが、この時期の感情の爆発は日常の一部として保育士全員で受け止めています。
癇癪を引き起こしやすい場面
- 眠い・疲れているとき(午前中の終わり、夕方が多い)
- お腹が空いているとき
- やりたいことを止められたとき
- 思い通りにならなかったとき(順番を守る、待つなど)
- 環境が変わったとき(引っ越し・入園・進級など)
こうしたトリガーを事前に把握しておくと、癇癪が起きやすい状況を減らすことができます。「眠くなる前に昼ごはんを済ませる」「待つ場面では先に見通しを伝える」など、少しの工夫で頻度が下がることもあります。
癇癪が起きたときの対応
まず子どもの気持ちを受け止める
「泣かないで」「落ち着いて」と言っても、気持ちが高ぶっているときの子どもには届きません。まず「嫌だったんだね」「悔しかったね」と気持ちに名前をつけて受け止めることが大切です。正しさや理屈は、落ち着いてからで十分です。
安全を確保して見守る
頭を床に打ちつけたり、危険なものを投げたりする場合は止める必要がありますが、基本的には落ち着くまで横で見守ることが有効です。抱っこできるなら優しく抱きしめるのも、早く落ち着かせる助けになります。
落ち着いたあとに話す
感情が収まってから「何が嫌だったの?」と穏やかに聞いてみましょう。言葉が出てきたら「そうか、〇〇が嫌だったんだね」と繰り返して確認する。これを積み重ねることで、子どもは少しずつ「言葉で伝えればわかってもらえる」と学んでいきます。

癇癪はいつまで続く?
2〜3歳ごろがピークで、4〜5歳になると言葉で気持ちを伝えられるようになり、自然と落ち着いてきます。個人差はありますが、小学校入学前には多くの子どもで癇癪の頻度と強度が下がっていきます。
「今だけ」と思って、親自身も無理せず乗り越えてください。一人で抱え込まず、保育士や園長に「最近癇癪がひどくて……」と話してみることも大切です。一緒に対応を考えることができます。
癇癪の時期を「反抗期」と呼ぶこともありますが、これは子どもが親を信頼しているからこそ全力でぶつかってこられるという面もあります。大変な時期ではありますが、子どもとの関係性が深まっている証拠でもあるのです。
気になることはLINEでご相談を
「癇癪がひどくて、保育園でも大変なのでは」と心配されている方も、まずはお気軽にご相談ください。あゆみの森こども園では入園前の相談もLINEで受け付けています。
日々の保育の様子はInstagram(@ayuminomori_yakushima)でも発信中です。




