保育士が定時に帰るためにできること|業務改善と園選びのヒント

定時に帰れる保育士になるために

「保育士は残業が当たり前」。そう思い込んでいた時期が私にもありました。行事前は深夜まで園に残って準備し、連絡帳は家で書き、休日に制作物をつくる。それが保育士という仕事だと疑わなかった。

でも、それは「保育士の仕事の本質」ではなく、「園の体制の問題」です。子どもと向き合う時間を確保するために、それ以外の業務をどう効率化するか。これは園全体で取り組むべき課題であり、個人の努力だけでは解決しません。

木のぬくもりあふれる保育室内のあゆみの森こども園の室内風景

業務量を減らす工夫

「やらないこと」を決める

業務改善でいちばん効果があるのは、新しいことを始めることではなく、やらないことを決めることです。毎月の壁面装飾は本当に必要か。全員分の連絡帳に毎日長文を書く必要があるか。書類のフォーマットは簡素化できないか。聖域なく見直すことが大切です。

あゆみの森こども園では発表会を行っていません。その代わり、2月に子どもプロジェクトという形で一年間の成長を見せる機会をつくっています。発表会の準備にかかる膨大な時間を、日々の保育の充実に回す。やらないことを決めた結果です。

書類作成の時間を確保する

「保育中は書類が書けない」のは当然ですが、だからといって勤務時間外に回すのは本末転倒です。午睡中のノンコンタクトタイムや、早番・遅番のシフトの間に事務作業の時間を組み込む。こうした工夫で、持ち帰り仕事は大幅に減らせます。

ただし、これが機能するためには十分な人員配置が前提です。ギリギリの人数で回している園では、ノンコンタクトタイムを確保すること自体が難しい。人手が足りているかどうかは、働きやすさに直結する問題です。

小規模園という選択肢

残業や持ち帰り仕事に悩んでいる保育士に、一つの選択肢として提案したいのが小規模園への転職です。

大規模園は行事も大がかりになりがちで、運動会や発表会の準備に数か月を費やすケースも珍しくありません。一方、小規模園は行事の規模が小さく、準備にかかる時間も少ない。その分、日々の保育にじっくり向き合える時間が生まれます。

あゆみの森こども園は園児28名の小さな園です。保育士5名と保育補助4名で子どもたちを見ているため、一人ひとりの負担が過度に大きくなることはありません。スタッフ同士の距離が近いので、困ったことがあればすぐに相談できる。「一人で抱え込む」状態になりにくい環境です。

明るく開放的な木製の床がある職員寮102号室のリビングスペース

屋久島で働くという選択

都市部の保育園で疲弊している方にとって、環境そのものを変えるという選択肢もあります。屋久島での保育は、通勤ラッシュもなく、園のすぐそばに職員寮があり、仕事が終われば尾之間温泉に浸かって帰ることもできます。大人300円。保育の仕事は変わらなくても、暮らしの質が変わることで心に余裕が生まれます。

もちろん、離島暮らしには向き不向きがあります。でも「今の働き方を続けていたら体がもたない」と感じているなら、一度立ち止まって、別の環境で保育士を続ける可能性を考えてみてほしいのです。保育士資格をお持ちの方には、就職準備金として最大40万円の支援制度もあります。

働き方を変えた先にあるもの

残業を減らすことは、ゴールではなくスタートです。時間に余裕ができたら、その分を何に使うか。自分の趣味の時間、家族との時間、あるいは保育の勉強の時間。仕事以外の時間が充実すると、不思議なことに保育の質も上がります。心に余裕がある保育士のそばで過ごす子どもたちは、安心してのびのびと過ごせるからです。

あゆみの森こども園のスタッフには、仕事のあとに尾之間温泉に寄って帰る人もいれば、休日に島の海や山を楽しんでいる人もいます。屋久島の自然が、仕事の疲れをリセットしてくれる。そんな暮らし方ができるのも、この島で保育士をする魅力のひとつです。


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