【2026年】子どもの叱り方・褒め方|保育士が実践する「伝わる声かけ」のコツ
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叱ることに罪悪感を覚える日
「また怒ってしまった」。子どもを寝かしつけた後に、自分を責めたことはありませんか。危ないことをしたから叱った。でも言い方がきつすぎたかもしれない。あの顔を見ると胸が痛い。でも、叱らないわけにはいかない。叱ることと怒ることの違いがわからなくなる瞬間があります。
保育士として何年も子どもと向き合ってきましたが、「完璧な叱り方」はないと思っています。でも、「伝わりやすい叱り方」と「伝わりにくい叱り方」はあります。この記事では、保育の現場で実践していることをもとに、子どもへの声かけについて書いてみます。

叱ると怒るの違い
叱ることと怒ることは似ているようで違います。怒りは自分の感情を発散すること。叱りは子どもに行動の理由や危険性を伝えること。頭ではわかっていても、疲れているときや余裕がないときは、つい感情が先に出てしまうことがあります。
保育の現場でも同じです。園庭で走り回って転びそうな子を見て、「危ない!」と声を荒げることはある。大事なのは、その後です。なぜ危なかったのかを、子どもにわかる言葉で伝える。「石があったから転ぶところだったね。走るときは前を見ようね」。感情をぶつけた後に、理由を言葉にする。これだけで「怒り」が「叱り」に変わります。
年齢によって伝え方は変わる
1〜2歳:短く、すぐに
この年齢は長い説明が理解できません。「熱い、ダメ」「痛い、やめようね」。短い言葉と表情で伝えます。時間が経ってから叱っても、何のことかわかりません。その場で、端的に伝えることが大切です。
3〜4歳:理由を一つだけ伝える
「お友だちのおもちゃを取ったらダメでしょ。貸してって言おうね。そうしないとお友だちが泣くよ。前も言ったよね」。こうした連続した注意は、子どもの頭に入りません。伝えるのは一つだけ。「貸してって言おうね」。それだけで十分です。
5歳:考えさせる余白を残す
「どうすればよかったと思う?」と問いかける叱り方が有効になるのがこの年齢です。自分で考える力がついてきているので、大人が正解を押しつけるより、子ども自身に言葉にさせたほうが記憶に残ります。

叱るときに大切なのは一貫性
昨日は許されたのに今日はダメ。お母さんはいいと言ったのにお父さんはダメと言う。こうした矛盾は、子どもを混乱させます。叱る基準がぶれると、子どもは「何がダメなのか」ではなく「この人の機嫌」を読むようになってしまう。
保育の現場では、保育士間で叱る基準を共有するようにしています。「この行動に対してはこう対応する」という方針が揃っていると、子どもは安心します。家庭でも、パートナーと「これだけはダメ」というラインを話し合っておくと、叱る場面でのブレが減ります。完璧に統一する必要はありませんが、大きな方針が揃っていることが大切です。
褒め方にも「伝わるコツ」がある
「すごいね」「えらいね」「上手だね」。使いがちな褒め言葉ですが、これだけだと子どもには何がすごいのか伝わりません。「ブロックを高く積めたね。崩れないようにそっと置いてたのがよかったよ」。具体的に何を褒めているかを言葉にすると、子どもは「次もそうしよう」と学びます。
もう一つ意識したいのは、結果ではなくプロセスを褒めること。「上手に描けたね」より「最後まで諦めないで描いたね」。努力の過程を認めてもらえた子どもは、次の挑戦にも前向きになります。
子どもとの関わり方、一緒に考えましょう
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