【2026年】子どもの体力低下が止まらない?運動能力を育てる環境と家庭でできること

子どもの体力が落ちているという話

「最近の子どもは体力がない」。保育の現場にいると、この言葉を耳にすることが増えました。転んだときに手が出ない。しゃがむ姿勢が続かない。まっすぐ走れない子がいる。数字でも裏付けされていて、文部科学省の体力・運動能力調査では、子どもの体力は1985年頃をピークに長期的な低下傾向にあります。

ただ、現場で子どもたちを見ていると、一括りに「体力が落ちている」と言い切れない面もあります。環境さえあれば、子どもの体は驚くほどの回復力を見せます。問題は体力そのものより、体を動かす機会が減っていることなのかもしれません。

屋久島の緑豊かな園庭を元気いっぱい走り回るこども園の園児たち

なぜ子どもの運動能力が低下しているのか

外遊びの時間が減った

都市部では安全に遊べる場所が限られています。公園はあってもボール遊び禁止、遊具の撤去も進んでいる。交通量が多くて道路で遊ぶこともできない。結果として、室内でゲームやタブレットに向かう時間が増えています。体を動かす遊びが「特別なこと」になってしまった。かつては日常だったのに。

大人が先回りしすぎる

転ばないように手を引く。高いところに登らせない。危ないからやめなさい。親の気持ちはよくわかります。でも、転ぶ経験がないと受け身の取り方を学べない。高いところに登らないとバランス感覚が育たない。子どもの体力は、ちょっとした「危ない」の積み重ねで育つ部分があります。

生活リズムの変化

就寝時間が遅くなり、朝食を食べない子どもが増えています。睡眠不足と栄養不足は、運動能力に直結します。園に来ても午前中ぼーっとしている子は、たいてい前の晩の就寝が遅い。体力以前に、体を動かすためのエネルギーが足りていないのです。

自然環境が子どもの体をつくる

あゆみの森こども園のある屋久島では、園庭のすぐ向こうに山が見えます。足元は平らなコンクリートではなく、でこぼこの地面や芝生。子どもたちは毎日その上を走り、転び、また起き上がる。特別な運動プログラムがなくても、日常の中で体が鍛えられていく環境があります。

定期的に行う森の活動では、斜面を登ったり、倒木をまたいだり、苔むした岩の上を歩いたりします。ジムのトレーニングマシンでは得られない、不規則な動きの連続です。平衡感覚、足裏の感覚、体幹の力。自然の中で遊ぶだけで、こうした基礎的な運動能力が育っていきます。

森の斜面で自然遊びを楽しむこども園の子どもたち

スクリーンタイムと運動量の関係

タブレットやスマートフォンの使用時間が増えると、その分だけ体を動かす時間が減ります。WHO(世界保健機関)は、2〜4歳の子どものスクリーンタイムを1日1時間以内にすることを推奨しています。制限すること自体が目的ではなく、画面を見ている時間を体を動かす時間に置き換えることが大切です。

「テレビを消して外に出よう」と言うのは簡単ですが、実行するのは大変です。まずは、外に出る「きっかけ」をつくることから始めてみてください。「散歩に行って虫を探そう」「落ち葉を拾いに行こう」。目的があると、子どもは自分から外に出たがります。

家庭でできる体力づくりのヒント

特別な習い事をさせなくても、日常の中でできることはたくさんあります。散歩の距離を少し伸ばす。エレベーターの代わりに階段を使う。公園で30分だけでも自由に遊ばせる。「毎日少しずつ」の積み重ねが、子どもの体力を底上げします。

もう一つ大事なのは、大人が一緒に体を動かすこと。親が楽しそうに走っている姿を見ると、子どもも自然と走り出します。「運動しなさい」と言うより、「一緒に遊ぼう」のほうがずっと効果的です。


体をたくさん動かせる環境があります

あゆみの森こども園では、屋久島の自然を活かした保育を行っています。園の取り組みについて詳しく知りたい方はLINE公式アカウントからお気軽にどうぞ。

子どもたちの日常はInstagramでも配信しています。

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