30代保育士の離島転職|屋久島の園で働く暮らしと仕事のリアル
Contents
「保育は好き。でも今の職場はつらい」
30代の保育士さんと話していて、よく出てくる言葉があります。「保育の仕事自体は好きなんです。でも今の園の環境がつらくて」。人間関係、業務量、持ち帰り仕事、行事の準備。保育そのものではなく、保育を取り巻く環境に疲弊している方が本当に多い。
もし保育自体をやめたいわけではないのなら、環境を変えることで解決できることがあるかもしれません。離島への転職というのは大きな決断ですが、30代という時期だからこそ思い切れるということもあります。
屋久島の園で働く日常
あゆみの森こども園のある尾之間集落は、屋久島の南側に位置しています。園から車で数分の場所にAコープ、診療所、郵便局がそろっていて、日常の買い物に困ることはありません。パン屋ペイタの焼きたてパンが園の給食にも登場します。
園のスタッフは保育士5名、保育補助4名、調理員1名、園バス運転手2名、園長1名。園児28名に対してこの体制ですから、都市部の大規模園と比べると一人あたりが見る子どもの数は少ないです。子ども一人ひとりの変化に気づける環境は、「もっと丁寧に保育したい」と感じている30代の保育士にとって大きな魅力になるはずです。

地域との距離が近い保育
都市部の保育園では「地域との連携」といってもなかなか実感が湧きにくいものです。でも尾之間では、園と地域がすぐ隣にあります。
印象的だったのは、園庭のアコウの大枝が折れたときのことです。その折れた枝を地域の染め物作家「そらのあお」さんにお渡しして、藍染めで余ったハンカチをアコウの木で染めてもらうことになりました。園で起きたアクシデントが、地域の人の手を経て子どもたちの新しい体験につながっていく。こうした循環が自然に生まれるのは、人口680人の集落だからこそです。
保育士としてこうした環境に身を置くと、「保育園の中だけで保育をしなくてもいい」という感覚が生まれます。地域全体が保育の場になるような距離感は、都市部ではなかなか味わえないものです。
30代の転職で不安なこと
離島への転職を考えるとき、不安はいくつもあると思います。正直にひとつずつ触れておきます。
収入について
当園の保育士の月収は基本給と処遇改善手当を合わせて約20万円。賞与は年2回、計2か月分です。職員寮は家賃月5万円ですが、正職員は住宅手当で半額に。保育士資格保持者には就職準備金として40万円以内の支給もあります。生活コストが低い分、実質的な暮らしのゆとりは都市部と大きくは変わらないという声が多いです。
人間関係について
少人数の職場だから人間関係が密になるのでは、という心配もあるかもしれません。スタッフ同士の距離は確かに近いです。でも小さな園だからこそ、困っていることをすぐに共有できる。大規模園のように「誰に相談すればいいかわからない」ということは起きにくいです。

プライベートについて
「島で何をして過ごすの?」と聞かれることがあります。海に潜る、山を歩く、温泉に浸かる、夜は星を見る。自然が好きな方にとっては退屈しない環境です。一方で映画館や大型ショッピングモールはありません。そこは正直にお伝えしておきます。ネット通販は普通に届きますし、鹿児島市まで高速船で2時間弱。週末に鹿児島に出かけるスタッフもいます。
まずは情報を集めるところから
離島への転職はすぐに決断できるものではありません。まずは情報を集めて、自分に合いそうかどうかを判断してみてください。当園でもオンラインでの園紹介や、暮らし体験住宅を利用した見学に対応しています。
お問い合わせ
転職に関するご質問はもちろん、「まずは屋久島の暮らしについて聞きたい」という方も歓迎です。
LINE公式アカウントからお気軽にメッセージをお送りください。
日々の保育や島の暮らしの様子はInstagramでも発信しています。園の空気感を知りたい方はぜひフォローしてみてください。



