【2026年】こども園の節分|落花生で豆まき?鹿児島ならではの行事体験

鹿児島の豆まきは「落花生」

節分の豆まきと聞いて、多くの方が思い浮かべるのは炒った大豆ではないでしょうか。実は鹿児島では、落花生をまくのが一般的です。屋久島にあるあゆみの森こども園でも、毎年落花生を使って豆まきをしています。

殻付きの落花生だと拾いやすく、地面に落ちても衛生的に食べられるという合理的な理由があるのですが、子どもたちにとってはそんなことよりも「おにはそと!」と力いっぱい投げることのほうがよっぽど大事です。今年も園庭に向かって元気な声が響きました。部屋の中に向かっては「ふくはうち!」。方向を変えて叫ぶのが楽しいらしく、何度も繰り返していました。

屋久島の緑豊かな園庭を元気いっぱい走り回るこども園の園児たち

年齢ごとに違う「豆入れづくり」

節分当日の豆まきだけでなく、その前の準備も子どもたちにとっては大切な活動です。今年の豆入れづくりでは、年齢によってアプローチをガラリと変えました。

2歳児のそら組は牛乳パックを使った豆入れ。はさみではなく、保育士が切った牛乳パックにシールやクレヨンで自由に飾りつけをしていきます。シールを一枚ずつ丁寧に並べる子もいれば、何枚も重ねて貼る子もいる。クレヨンでぐるぐると渦を描いている子の手元をのぞくと、本人は「おにのかお」と言っていました。大人には渦巻きにしか見えなくても、2歳児にはちゃんと鬼の顔が見えているんです。

3歳から5歳のつき組・ほし組は折り紙で豆入れを制作しました。折り紙は「手順どおりに折る」という作業が求められるので、指先の器用さだけでなく「話を聞いて順番にやる」力も使います。年長の5歳児が年少の子に「ここをこうやって折るんだよ」と教えている場面もあり、異年齢で過ごしているからこその自然なやりとりが生まれていました。

「おにはそと」「ふくはうち」の意味

豆まきの前に、そもそも節分って何だろうという話をします。「季節の分かれ目」「悪いものを追い出して良いものを呼び込む」。言葉で説明しても2歳児にはピンときません。でも、「嫌なことや怖いことを『おにはそと!』って追い出すんだよ」と伝えると、子どもなりに納得した顔をします。

園庭に向かって「おにはそと!」と叫び、部屋の中に向かって「ふくはうち!」。この「外」と「内」の使い分けが面白くて、最初は全部同じ方向に投げていた子も、友だちの真似をしているうちに方向を変え始めます。

カラフルな帽子をかぶって地面で自然遊びをする園児たち

行事を通じて「日本の文化」に触れる

あゆみの森こども園では、節分のほかにも鏡開きやお正月遊びなど、季節の行事を保育の中に取り入れています。屋久島という場所で暮らしていると、本州とは少し違う風習に出会うことがあります。豆まきの落花生もそのひとつです。

「なぜこうするのか」を子どもたちと一緒に考えることで、ただのイベントではなく、文化に触れる時間になります。園長として大事にしているのは、行事を「やること」が目的にならないようにすること。子どもが自分の手で豆入れをつくって、自分の声で「おにはそと」と叫ぶ。その体験そのものに意味があると思っています。

屋久島の冬と春のはざま

屋久島の2月は、本州に比べると温暖です。節分の頃には島の寒緋桜が満開を迎え、園の周辺にもピンクの花が見え始めます。立春を過ぎると空気が少しずつ柔らかくなり、子どもたちの外遊びの時間も自然と長くなっていきます。

尾之間集落から見えるモッチョム岳は、冬の朝に白く霞むこともありますが、節分を境に山の表情も春に向かっていきます。屋久島で暮らしていると、こうした季節の移り変わりを体で感じられるのが大きな魅力です。


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園での活動や屋久島の暮らしについては「日々の活動」の記事一覧もあわせてどうぞ。

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