【2026年】自然保育で五感を育てる|触覚・聴覚・視覚・嗅覚・味覚と子どもの成長
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「五感で学ぶ」ってどういうこと?
自然保育という言葉を聞く機会が増えました。でも、「自然の中で遊ばせておけばいい」という単純な話ではありません。自然保育の本質は、自然環境を通じて子どもの五感を刺激し、「自分で感じ、自分で考える力」を育てることにあります。
目で見る、耳で聞く、手で触る、鼻で嗅ぐ、舌で味わう。この五感は、人間が世界を理解するための基本的なセンサーです。デジタルデバイスが溢れる現代、画面を通じた「見る」「聞く」だけの体験が増える中で、五感をフルに使う体験が減っています。自然保育は、この五感の体験を子どもたちに取り戻す試みでもあります。

五感別に見る自然の中の学び
触覚:手で触れて世界を知る
土を握る、水をすくう、葉っぱを撫でる、石のざらざらを感じる、木の皮のごつごつを触る。子どもは手で触れることで、その物の性質を理解します。「冷たい」「温かい」「硬い」「柔らかい」。こうした感覚の蓄積が、抽象的な思考の土台になります。
あゆみの森こども園では、泥遊びや砂遊び、森の中で自然物に触れる活動を大切にしています。手が汚れることを嫌がる子も、最初は。でもある日、泥の感触が気持ちいいことに気づく。その瞬間、世界の感じ方が変わります。
聴覚:耳を澄ませて自然の音を聞く
鳥の鳴き声、風の音、川のせせらぎ、雨が葉に当たる音、虫の声。自然の中には音が溢れています。でも、日常生活では車の音やテレビの音にかき消されて、こうした音に気づく機会が減っています。
森の中で「しーっ、何か聞こえる?」と問いかけると、子どもたちはぴたっと動きを止めて耳を澄ませます。「鳥が鳴いてる!」「水の音がする!」。この「聞こうとする」行為そのものが、集中力を育てます。あゆみの森こども園のジェンベの活動も、音を聞き、リズムを感じる力を育てる取り組みのひとつです。
視覚:見ることで観察力が育つ
自然の中には、同じものがひとつもありません。落ち葉の色、花びらの形、雲の動き、虫の模様。子どもは「あ、この葉っぱは赤い」「こっちは黄色い」と違いに気づきます。この「違いに気づく力」が観察力です。
図鑑の写真と実物はまったく違います。光の加減で色が変わる葉、風で揺れる花、動き回る虫。実物を観察する体験は、画面では得られない立体的な学びをもたらします。

嗅覚:匂いで季節を感じる
雨上がりの土の匂い、花の香り、落ち葉が腐った甘い匂い、木の樹液の匂い。嗅覚は記憶と強く結びついている感覚です。「この匂いは秋だ」「雨が降りそうな匂いがする」。自然の匂いを嗅ぎ分ける経験は、季節感や天候への感覚を育てます。
味覚:食べることで命を感じる
園の畑で育てたジャガイモを収穫して食べる。味噌づくりを体験する。自分たちが関わった食べ物を口にしたとき、子どもは「おいしい」の意味が変わります。スーパーで買った野菜と自分で掘ったジャガイモは、味が違って感じる。それは気のせいではなく、「自分が育てた」という経験が味覚を豊かにしているのです。
あゆみの森こども園では食育にも力を入れており、ジャガイモの栽培や味噌づくりを子どもたちと一緒に行っています。給食は自園調理で、地域の食材を使った手づくりの食事を提供しています。
五感の体験が将来につながる
幼児期の五感の体験は、知識を詰め込む教育とは違います。でも、この時期にたっぷりと五感を使った経験をした子は、小学校以降の学びにおいて「感じる力」「気づく力」「考える力」の土台ができています。理科の実験で「なぜこうなるんだろう」と疑問を持てるのは、幼児期に「不思議だな」「面白いな」と感じた経験があるからです。
五感を育む保育を体験してみませんか
あゆみの森こども園では、屋久島の自然を活かした五感を刺激する保育を実践しています。園見学のお申し込みはLINE公式アカウントからどうぞ。
日々の保育の様子はInstagramでも配信しています。



