【2026年】保育のドキュメンテーションとは?子どもの学びを可視化する記録の方法
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ドキュメンテーションとは何か
保育の世界で「ドキュメンテーション」という言葉を聞く機会が増えてきました。簡単に言えば、子どもの活動や学びの過程を、写真・文章・子どもの言葉などで記録し、可視化する手法です。イタリアのレッジョ・エミリア市で発展した保育実践のひとつで、日本でも近年注目を集めています。
ただ、「ドキュメンテーションって、結局のところ何をすればいいの?」「連絡帳やおたよりとは何が違うの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、保育におけるドキュメンテーションの基本的な考え方と、あゆみの森こども園での実践をお伝えします。

連絡帳やおたよりとの違い
保育園では、毎日の連絡帳や月のおたよりなど、さまざまな形で保護者に情報を発信しています。これらは主に「今日何をしたか」「何を食べたか」「体調はどうだったか」といった事実の報告です。もちろん大切な情報ですが、子どもの内面の育ちまでは伝えきれないことが多いです。
ドキュメンテーションが違うのは、「子どもが何を考え、何に心を動かし、どう成長しているか」というプロセスに焦点を当てるところです。たとえば、砂場で何かを作っている子どもの写真を撮るだけなら記録ですが、「この子はなぜ砂場に毎日通うのか」「何を作ろうとしているのか」「友だちとどんなやりとりをしているか」を観察し、言語化する。それがドキュメンテーションです。
ドキュメンテーションの具体的な方法
写真と言葉を組み合わせる
最もシンプルなドキュメンテーションは、活動中の写真に保育士の気づきと子どもの言葉を添えたものです。A4やA3サイズの紙に、写真を数枚貼り、保育士が観察したことや子どもが発した言葉をテキストで書き加えます。これを園内に掲示したり、ポートフォリオとしてファイリングしたりします。
大切なのは「きれいに作ること」ではなく「子どもの学びを言語化すること」です。完璧なレイアウトである必要はありません。写真がブレていても、子どもの表情や手元が映っていれば十分です。保育士の気づきも、文学的である必要はなく、「○○ちゃんが初めて自分から友だちに声をかけた」というシンプルな記述で十分意味があります。

子どもの言葉をそのまま記録する
ドキュメンテーションで特に大切にしたいのが、子どもの言葉の記録です。大人が要約するのではなく、子どもが実際に言った言葉をそのまま書き留めます。「この虫、足がいっぱいある!気持ち悪いけど触りたい」「雨の音、ドラムみたい」。こうした子どもの生の言葉は、その子の世界の見え方を教えてくれます。保護者にとっても、家では聞けない我が子の言葉に出会える貴重な機会になります。
あゆみの森こども園でのドキュメンテーション
あゆみの森こども園では、レッジョ・エミリアの理念に基づいた保育を行っています。ドキュメンテーションはその中核的な実践のひとつです。日々の保育の中で保育士が写真を撮り、子どもの言葉をメモし、活動の記録をまとめています。
特に毎年2月に行う「子どもプロジェクト」では、プロジェクトの過程を丁寧にドキュメンテーションとして記録します。子どもたちが何に興味を持ち、どう探究し、何を発見したのか。その軌跡を保護者と共有することで、「うちの子がこんなことを考えていたんですね」という対話が生まれます。成果物を見せる発表会とは違い、学びのプロセスそのものを共有するのがドキュメンテーションの役割です。
ドキュメンテーションのある保育に興味がある方へ
あゆみの森こども園では、ドキュメンテーションを通じて子どもの学びを可視化する保育を実践しています。見学では実際のドキュメンテーションもご覧いただけます。
ご質問やお問い合わせはLINE公式アカウントからお気軽にどうぞ。入園を検討中の方も、保育士として働くことに興味がある方も歓迎です。



