都会から屋久島へ|田舎に移住した家族が実感した子育ての変化
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都会から屋久島に来た保護者の声
「子どもが毎日泥だらけで帰ってくるんです。最初はびっくりしたけど、今はそれがいちばん嬉しい」。都会から屋久島に移住してきた保護者の方が、こうおっしゃっていたのが印象に残っています。東京や大阪で暮らしていた頃は、服を汚さないように気を遣い、公園でも「他の子に迷惑にならないように」と常に気を張っていたそうです。屋久島に来てから、子どもだけでなく親自身の肩の力も抜けたと話してくれました。
もちろん、都会を離れる決断は簡単ではありません。仕事、家族との距離、慣れ親しんだ環境。手放すものもあります。でも、「手に入るもの」に目を向けたとき、田舎の子育てには都会では得られない豊かさがあるのも事実です。この記事では、実際に都会から屋久島に来た方々のエピソードを交えながら、田舎と都会の子育ての違いを考えてみたいと思います。

「禁止」が少ない子育て環境
都会の子育てには「禁止事項」が多いと感じたことはありませんか。「走らないで」「大きな声を出さないで」「触らないで」。公共の場所ではどうしてもそうした注意をしなければなりません。集合住宅では足音にも気を遣います。子どもの元気が「迷惑」になってしまう環境は、親にとっても子どもにとってもストレスです。
屋久島の田舎暮らしでは、そうした禁止事項が格段に少なくなります。大声で叫んでも苦情が来ない。走り回っても他人にぶつかる心配がない。泥だらけになっても外の水道で洗えばいい。あゆみの森こども園では「ダメ」と言わなくていい場面が圧倒的に多いと保育士たちも感じています。子どもの「やってみたい」に「いいよ」と言える環境が、ここにはあります。
子どもの変化
体力がついた
移住してきた保護者から特によく聞くのが「子どもの体力がついた」という声です。園庭を裸足で走り回り、森の坂道を登り、アコウの木に自力でよじ登る。平坦な都会の環境では使わない筋肉を、毎日の遊びの中で自然と鍛えています。風邪をひく回数が減ったという話も聞きます。
五感が敏感になった
「うちの子、虫の声の違いがわかるようになったんです」と驚いていた保護者もいました。都会では気づかなかった音、匂い、手触りに反応するようになる。それは五感が研ぎ澄まされているということです。自然の中で育つ子どもは、情報をインプットする回路が豊かになるのだと思います。

田舎の子育てで大変なこと
良いことばかり書くのは公平ではないので、田舎の子育てで大変なこともお伝えしておきます。まず、選択肢が少ないこと。習い事や塾の数は都会に比べて圧倒的に少ないです。医療機関も限られているので、専門的な治療が必要な場合は本土まで行く必要があります。買い物もネット通販に頼る場面が増えます。
また、人間関係の距離が近い分、プライバシーが保ちにくいと感じる方もいます。小さな集落では「あの家の子はどうした」という話がすぐに伝わることもある。都会の匿名性に慣れている方には、最初は窮屈に感じるかもしれません。ただ、それは裏を返せば「みんなが見守ってくれている」ということでもあります。子どもが一人で道を歩いていても、誰かが気にかけてくれる安心感は、田舎ならではのものです。
「正解」は家族の数だけある
田舎と都会の子育てに優劣はありません。都会で幸せに子育てをしている家庭もたくさんあります。大切なのは、今の環境が自分たち家族に合っているかどうかを、正直に見つめることだと思います。もし何か違和感を感じているなら、別の選択肢を知ることで気持ちが楽になることもあるかもしれません。屋久島という選択肢を、ひとつの参考にしていただけたら幸いです。
あゆみの森こども園について
鹿児島県屋久島町尾之間にある、1歳から5歳までの少人数こども園です。自然の中での保育、異年齢保育、レッジョ・エミリアの理念を取り入れた保育を大切にしています。
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