子どもの遊びの変化が発達に与える影響とは?今求められる遊び環境を考える

遊びの変化は子どもの育ちにどう影響するのか

子どもの遊びのあり方は、この数十年で大きく変わりました。外遊びの時間が減り、室内やデジタルメディアに触れる時間が増えたことで、子どもの発達にどのような影響が出ているのか、気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、遊びの変化が子どもの体力や社会性、創造力などの発達にどのように関わるのかを整理し、今の時代に求められる遊び環境について考えます。

カエルを手のひらに乗せて優しく観察する子どもの手のクローズアップ

体力・運動能力への影響

文部科学省が毎年実施している体力・運動能力調査では、子どもの体力は1985年頃をピークに低下傾向が続いています。特に、握力や走る速さ、ボールを投げる力など、基本的な運動能力の低下が指摘されています。

外遊びの中では、走る・跳ぶ・登る・バランスを取るといった多様な動きが自然に生まれます。こうした動きの経験が減ることで、体の使い方を学ぶ機会が少なくなり、結果として体力や運動能力の低下につながっていると考えられています。

社会性・コミュニケーション力への影響

かつての外遊びには、異年齢の子ども同士が集まって遊ぶ場面が多くありました。年上の子がルールを教え、年下の子がそれに憧れる。遊びの中で自然に「順番を待つ」「譲る」「交渉する」といった社会的なスキルが身についていたのです。

こうした遊びの機会が減ると、集団の中でのコミュニケーション力を育む場面も限られてしまいます。デジタルメディアを通じた交流は増えていますが、表情や声のトーンを読み取るといった対面ならではの学びは、画面越しでは得にくいものです。

異年齢のかかわりの大切さ

異年齢の子ども同士が一緒に遊ぶことで、年上の子には「教える」「面倒を見る」という経験が生まれ、年下の子には「真似る」「挑戦する」という意欲が育ちます。この双方向の学び合いは、同年齢だけのグループでは生まれにくい貴重な体験です。

秋の落ち葉を集めた山で自然遊びを楽しむあゆみの森こども園の子どもたち

創造力・想像力への影響

自然の中での遊びには、決まった遊び方がありません。石を積み上げて何かを作ったり、木の枝を剣に見立てたり、落ち葉を集めてお店屋さんごっこをしたり。子どもたちは自分で遊びを生み出し、次々と工夫を重ねていきます。

一方で、既製のおもちゃやゲームには決められたルールや遊び方があり、子どもの創造力が発揮される余地が限られることもあります。「何もないところから遊びを作り出す」経験は、子どもの創造力や問題解決力を育てる上で非常に重要です。

五感の発達と自然体験

幼児期は五感が急速に発達する時期です。土の冷たさ、草のにおい、鳥の鳴き声、木の実の手触り。自然の中には、五感を刺激する要素があふれています。こうした感覚的な体験を豊かに積むことで、子どもの脳の発達が促されるとする研究もあります。

室内の限られた環境では、こうした多様な感覚刺激を得ることは難しくなります。だからこそ、意識的に自然に触れる機会を設けることが大切です。

今の時代に求められる遊び環境

遊びの変化は時代の流れでもあり、すべてを昔に戻すことは現実的ではありません。しかし、子どもの健やかな発達のために、意識的に遊びの環境を整えることはできます。

たとえば、休日に親子で公園や山に出かける。庭やベランダで土いじりをする。保育園や幼稚園を選ぶ際に、外遊びや自然体験を大切にしている園を選ぶ。日常の中に自然と触れ合う時間を少しずつ取り入れることが、子どもの育ちを支えることにつながります。

屋久島の自然と共に育つあゆみの森こども園

あゆみの森こども園は、世界自然遺産・屋久島にある認定こども園です。2歳から5歳の異年齢保育を行い、子どもたちが年齢を超えて一緒に遊び、学び合う環境を大切にしています。森での活動や園庭での泥遊びなど、五感を使った体験が日常の中に自然と組み込まれています。

子どもの遊び環境について考えている方は、ぜひ一度屋久島の自然保育を体感しにいらしてください。


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