【自然科学×幼児教育】葉っぱの色から学ぶ科学の芽|屋久島の森で育つ探究心
Contents
遊びの中に「科学」がある
子どもたちにとって、森は最高の学びの場です。屋久島のあゆみの森こども園では、自然科学の視点を取り入れた幼児教育を実践しています。
12月5日に行われた「森の活動ファイナル」では、子どもたちが森の中で色とりどりの植物を集め、その色の違いについて考える活動を行いました。
「色集め」から始まる科学への入口

この日、子どもたちに与えられたミッションは「いろんな色の自然物を見つけてくること」。緑、黄色、オレンジ、赤、茶色。子どもたちは夢中になって森の中を探し回りました。
なぜ葉っぱは色が変わるの?
集めた植物を並べてみると、同じ「葉っぱ」でもこんなに色が違う。「なぜ?」という疑問が自然と生まれます。
実は、この色の違いには科学的な理由があります。
- 緑色:クロロフィル(葉緑素)の色
- 黄色・オレンジ:カロテノイドの色
- 赤・紫:アントシアニンの色
もちろん、幼児にこれらの専門用語を暗記させることが目的ではありません。大切なのは、「不思議だな」「もっと知りたい」という気持ちを育てること。この好奇心こそが、将来の科学的思考の土台となります。
五感で学ぶ体験型の教育

この日は色集めだけでなく、炭火でのパン焼き体験も行いました。火の熱さ、煙の匂い、焼きあがったパンの香ばしさ。五感をフルに使った体験の中にも、たくさんの科学が詰まっています。
「熱は上に行くから、パンを上の方に持っていくと焦げないよ」
子どもたち自身が体験を通じて発見したこの気づき。これこそが、本当の意味での「学び」です。
物語と科学をつなぐムッレ教育

あゆみの森こども園では、スウェーデン発祥のムッレ教育を取り入れています。森の妖精「ムッレ」は、自然と子どもをつなぐ架け橋のような存在です。
普段は手紙でやりとりをしているムッレですが、この日は特別に子どもたちの前に登場。森の大切さ、生き物への優しさについて、物語を通じて伝えます。
科学的な視点と、自然への愛情。この両方を育てることで、子どもたちの中に「自然を大切にしながら、深く理解したい」という気持ちが芽生えていきます。
屋久島だからできる自然科学教育
世界自然遺産に登録された屋久島には、他では見られない豊かな自然環境があります。
- 亜熱帯から亜寒帯までの植物が共存
- 樹齢数千年の屋久杉
- 豊かな水と苔むした森
- 多様な生き物たち
この環境すべてが、子どもたちの「生きた教材」となります。図鑑やテレビで見るのではなく、実際に触れて、感じて、考える。それがあゆみの森こども園の自然科学教育です。
見学・お問い合わせ
あゆみの森こども園では、自然の中での学びを大切にした保育を行っています。園の見学は随時受け付けておりますので、ぜひ実際の活動の様子をご覧ください。
ご質問やご相談は、LINE公式アカウントからお気軽にどうぞ。
日々の活動の様子はInstagramでも配信中です。



